濃飛流紋岩は,中生代の白亜紀後期から新生代初めにかけての時期にあたる約8000万年〜約
6000万年前までの火山活動で噴出した火砕流堆積物を主とした地層で、6回の活動ステージがあ
ったことが知られている。
火砕流は火山ガスと火山噴出物が混じりあって高温を保ったまま地表に堆積する。堆積した噴
出物が膨大だと自分の熱で再び溶けて硬い溶結凝灰岩となる。いわゆる濃飛流紋岩と呼ばれる石
は、溶岩が地表で固まってできた火山岩なのではなく、大部分は、こうして”積もって”できた
石である。(写真上左:溶結凝灰岩。黒いレンズ状部分は凝灰岩が積もった後溶けてガラスにな
った部分で、レンズの長さは2cm〜15cm程度。 写真上右:流紋岩状の部分。灰色の鉱物は石英、
黒い鉱物は黒雲母。石英の粒径が5mm程度。)
|