本郷層は松本盆地の東縁部に沿って、高ボッチ山から三才山峠付近まで分布する。
この地層は、いわゆるフォッサマグナに堆積した地層の中では初期のものの一つで、
グリ−ンタフメンバ−の武石層と指向関係(インタ−フィンガ−)にある。
写真は美鈴湖から浅間温泉に下りる道沿いで観察される本郷層で、黄褐色の粗粒砂岩と
頁岩の互層となっており、植物化石を含んでいる。
<参考文献>
田中邦雄監修(1983)松本盆地の生い立ちを探る 松本市・東筑摩塩尻・南安曇・北安曇
教育委員会
松本市史編さん室 (1994) 松本市史 第一巻 自然編抜刷 第二章 地形・地質
降籏和夫 編(2001)改訂 長野県 地学のガイド
|