フズリナ化石はネオシュワリゲナ・ヤベイ
ナ・スタフェラなどの種類が産出し、石灰岩
の表面を見ると直径7〜8mmの同心円状をし
た円形の化石が多数付いているのが見えます。
これらの化石は、古生代 二畳紀の中部から
上部の時代のものです。
また、この露頭の北端では、中生代の黒色
頁岩の上に、より新しい時代の地層(新生代
の第四紀)が不整合で覆っているのが観察で
きます。
左の写真の下半分の黒い地層は秩父中古生
層で、上半分の白ぽい地層は新生代第四紀の
地層です。二つの地層はくっ付いていますが
堆積した時代は1億年以上隔たっています。
このように、古い時代の地層を削って新し
い地層がその上に乗る重なり方を”不整合”
と呼びます。
<参考文献>
南佐久郡誌編纂委員会(1991)南佐久郡誌
自然編(上)
信州理科教育研究会(1994)大地は語る
降籏和夫(2001)改訂 長野県 地学の
ガイド(コロナ社)
図表地学 (浜島書店)
(宮坂 晃)
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