2014年11月22日(土)22時8分頃、長野県北部、北安曇郡白馬村を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し
「長野県神城断層地震」と命名された。震源の深さは5kmで、この震源は1714年に発生し、56人が死亡した地震の
震源と一致しているらしい。白馬村、小谷村、小川村、長野市で最大震度6弱を観測したが、白馬村内では建物の
倒壊状況などから震度7程度の場所もあったとみられる。
震源断層は白馬村と小谷村を縦断する神城断層で、余震の震源の分布域は神城断層とほぼ重なっている。今回の
地震は、長さが30km近くの神城断層のうち、北側の長さ11km余りがずれ動いて断層の南側は動いておらず、南側に
はひずみが蓄積していると考えられている。
神城断層は糸魚川静岡構造線活断層帯の長野県の最北部を占め、東日本大地震の後、糸静線の活動度が上がる予
想が出ていたが松本市の牛伏寺断層だけがクローズアップされ、神城断層については注目されていなかった。この
ことからも地 震予知の難しさが窺える。(これについては牛伏寺断層の項参照)
|