日本一長い千曲川(信濃川:長野県を出てから信濃川と名前が変わるところが妙だが・・)
は川上村の甲武信(こぶし)岳から流れ出る。この山は文字通り甲州(山梨県)武州(埼玉県)
信州(長野県)の3県境に位置する山である。千曲川の源流には地質学的には四万十帯と呼ば
れる地質体が分布している。
四万十帯は九州から始まり長野県まで連続して現れ、長い間時代未詳層群として扱われてき
たが、放散虫の化石の研究から、中生代白亜紀の海底堆積物を主とする地層であることが判っ
てきた。長野県下では四万十帯の地層を車で近くまで寄って観察できるのは南信濃村と川上村
しかない。
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