鬼無里村の蜂の巣状の風食(男鉢女鉢岩)
[場所] 上水内郡鬼無里村 町入り横倉 [露頭の大きさ] 高さ20m、幅28m [地質] 小川累層の矢萩砂岩層 [解説] 谷川沿いの崖、長年の風雪に耐えている。 砂岩層の露岩に高速の飛砂が衝突して起こる風食(blasting)によって、軟らかい部分は硬い部分よりも 容易に削られる。窪んだ部分に砂がたまり、風によってそれが渦を巻き研磨剤となって、丸く蜂の巣状に 岩を穿つ。そのため、一つ一つの穴の中には砂が入っている。実験のために窪みの砂を取り去ってもしば らくすると再び砂がたまっており、風食は新鮮で現在も進行中である。       (龍野 伸武)