小滝山層群
 松本市 扉温泉から美ヶ原に向かう道の途中には、小滝山層群と呼ばれる地層が分布する。 小滝山層群は、第三紀中新世の内村累層に高角のアバット式不整合で乗っており、小滝山層 群が、基盤の陥没によって発生した堆積盆地を埋め立てた堆積物であることを示唆している。  写真の左側が基盤の内村累層に属す緑色凝灰岩で、右側の黒い部分が小滝山層群に属する 礫岩や凝灰角礫岩である。

 不整合面近くにある礫岩層。基盤由来のグリーンタフ礫が多い。 

 三城牧場付近から見る美ヶ原。 ここから見上げる美ヶ原は、大きく3つの時代の異なる地層が積み重なってできている。 一番下に小滝山層群、その上に不整合で塩嶺累層、さらにその上に美ヶ原溶岩類が重なっ ている。                                                               (宮坂 晃)