小谷村の来馬(くるま)中生層

    小谷村から隣の新潟県にかけて、中生代ジュラ紀前期の地層が広く広がっており、 来馬層と呼ばれている。この地層の中にはシダ植物の化石が多く含まれ、またシジミ の仲間の二枚貝が産出することからごく浅い海に堆積した地層であることがわかる。  また、首長竜の歯の化石や日本最古(1億9000万年前)と言われる恐竜の足跡化石 が見つかっており、これらは小谷村郷土博物館で実物を見ることができる。(県天然 記念物指定) 写真は小谷村郷土博物館内の恐竜の足跡化石。6個見つかったもののうち、全部を レプリカで、また3つの実物はぎ取り標本が見られる。この博物館には、このほかに 首長竜(エラスモサウルス)の歯化石や来馬層産出の化石、付近で見られる石、翡翠 (ひすい)の原石など、地質学的に興味のあるものが多く展示されており、是非訪れ たい。(入場料 300円)

    深原地区に露出する来馬層。黒色頁岩、砂岩の互層。すぐ横には蛇紋岩体が露出する。

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