●接触変成作用(contact metamorphism)  もとの岩石が地下で熱や圧力を受けて、鉱物の配列や種類が変化することを変成作用といい、  変成によってできた石を変成岩(metamorphic rock)という。   マグマが貫入してくると、その周囲の岩石(特に堆積岩)はマグマの高熱と揮発成分による  変成作用を受けて変成鉱物が生成される。この作用を接触変成作用という。泥岩が接触変成作用  を受けるとホルンフェルスと呼ばれる緻密で硬い岩石ができ、石灰岩が接触変成作用を受けると  結晶質石灰岩(大理石)ができる。 ●広域変成作用  造山運動が行われている地域の地下では、大規模な圧力や熱によって、広域にわたる変成作用が  行われる。これを広域変成作用といい、この作用によって広域変成岩が形成される。広域変成岩  は一般に片理をもち、縞状の模様を呈する。 ●結晶片岩(schist)  広域変成作用によって形成された、片理が発達し、再結晶鉱物が認められる変成岩。最初に特徴  的に含まれる鉱物名を書き、あとに片理を持っているので片岩と名前を付けることが多い。 (例)石墨片岩、絹雲母片岩など。