金熊川に沿っては主に、新第三期中新世(新生代)の青木層上部から小川層下部の地層が 道路沿いに連続的に見られる。美麻村 川下ではかつて灌漑用に掘られた隧道で見事な地層 が観察できる。この隧道は少しでも耕地を広げようと、地元の方が私財をなげうって掘った ものだそうである。 ここで見られる地層は”上篭砂質泥岩層”と呼ばれ、青木層上部に対比されている。ここ から東側に行くにつれ砂岩層が厚くなり、小川層に移化している。美麻村から大岡村に至る 道沿いでは、様々な堆積相の地層が観察できる。