坂城町〜戸倉町の貫入岩体
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 坂城町から戸倉町にかけては堆 積岩の地層中に貫入してきた、さ まざまな火成岩の貫入形態が観察 できる。貫入してきた火成岩の種 類も多種多様で、石英閃緑岩、石 英斑岩、ひん岩、安山岩質のもの までバラエティに富んでいる。  写真1は、坂城町 網掛の県道 沿いに現れている露頭で、写真で 地層のように見える褐色の岩体は すべて貫入岩で、もともと存在し た地層(中新統の別所層)の、層 理面に沿って併入してきたもので ある。このような貫入岩の形態を 特に岩床(sill)と呼ぶ。  坂城町周辺では、このほか葛尾 山に登る途中や、岩井堂山にも大 きな貫入岩体がある。
写真2と3は刈屋原に見られるひん岩の 貫入岩体で、かつて線路の敷石として掘り 出した後の大きな露頭が信濃鉄道や国道18 号線沿いから見られる。  この貫入岩体は節理が発達し、レンズ状 の小岩体の集合体のように見える。 写真2の右上の方に見える黒っぽい部分 は、この貫入岩体の周囲にある別所層の頁 岩で、貫入岩体の上に浮かんでいるように 見える。このようなものをル−フペンダン トという。  写真3はこの貫入岩体中に見られる流理 構造で、一見すると層状チャ−トのように 見える。この部分は岩質も流紋岩に近く、 岩肌は真っ白である。 <参考文献> 加藤宏一(1980)坂城地方の地質.地域地質 研究報告(5万分の1図幅),地質調査所.            (宮坂 晃)
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