南アルプススーパー林道は地元の強い要望を受け、自然保護派の反対を押し切る形で建設された。長谷村
戸台から県境の北沢峠まで、歩くと4〜5時間程度の道のりだ。
この道路は一般車両は通行禁止で長谷村運営の林道バスが4月から11月まで運行している。観光客が山に
入らない冬の終わり頃からバスを運転している運転手さんが林道の整備を入念に行っている。運転手さんは
付近の地形・地質・植物・動物・山の自然なら何でもよく知っている。相手が自然を愛し、かつ盗掘する意
志がないことが本当にわかると、珍しい高山植物群落の在処まで連れて行ってくれる。
さて、この林道沿いはほとんど全面露頭となっていて、秩父帯の南帯(または三宝山帯)と四万十帯及び
それらを分ける仏像糸川構造線が観察される。(上写真)林道から見た鋸1峰および甲斐駒
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