●地層(bed)
地球上のへこみ(海や湖)に、川などから砕屑物が運びこまれると層状に堆積する。これを地層と
いう。堆積した砕屑物の種類の違いや粒子の大きさの違いで境界面ができるが、比較的均質な砕屑
物から成る一枚の地層を単層といい、単層と単層の境界を層理面という。このような単層の集まっ
っている状態をふつう地層と呼んでいる。
●地層の名前
人に氏名があるように地層にも名前を付ける。同じ時代に堆積した、似た種類の地層の集合体に対
して同じ名前を付ける。地層に付ける名前は、その地層が最も広く分布する場所、または、最初に
その地層が研究された場所の名前を付けるのが一般的である。例えば、青木層は、小県郡青木村に
広く分布している。
●級化層理(grading bed)
一枚の地層(単層)の中で、粒子が下位のものが粗く、上位のものが細粒になっているもの。
これは、水底に粒子が沈降するときに粒の粗いものほど沈降速度が大きく速く堆積する事の反映
である。
●サンドパイプ(sandpipe)
砂浜に掘られた貝やカニの巣穴の化石。地層中に細長い砂の管が刺さっているように見える。
●漣痕
地層の中に残るさざ波の化石
●クロスラミナ(cross lamina)
一枚の地層の中の細かい平行な縞模様を葉理(ラミナ)という。それが互いに斜めに交わるもの
をクロスラミナという。クロスラミナから流れの方向が推定できる場合がある。
●不整合(unconformity)
上下に重なる地層において、堆積の時間的間隙が存在する場合に不整合の関係であるという。
これと逆に、時間的間隙が存在せず連続的に地層が堆積している場合は整合の関係であるという。
不整合の関係で地層が接しているとき、多くの場合は下の地層が水面上まで隆起して浸食され、
そこの部分が再び沈降して上に新しい地層が堆積していることが多い。
●基底礫岩(basal conglomerate)
不整合関係で二つの地層が接している場合、上位に重なる地層の最下部に、不整合面より下位の
岩体または地層から供給された礫が含まれている場合がある。このような礫岩を基底礫岩という。