関田山脈は飯山市と新潟県を境する県最北の山脈で、斑尾山から始まり、千曲川が新潟県に
出るまでの約80kmにわたって連なっている。間には袴岳・黒岩山・鍋倉山などが存在しており
ブナ林で覆われた豊かな自然で有名である。近年、「信越トレイル」と呼ばれる県境尾根を歩
き通す道が完成し、アウトドア派の関心を集めている。また、この地域は全国でも有数の豪雪
地として知られており、ふもとの森宮野原駅はJR駅としては日本最深の 7.8mの積雪を記録
し、これと同じ高さの塔が駅前に立っている。
関田山脈は、主に新生代第三紀の堆積岩や火山岩類からできているが、地学的に様々な謎が
隠されている山脈だ。たとえば・・・
[その1]山脈がきれいな円弧を描くのはなぜか?
[その2]最近になって起きた急激な隆起はなぜか?
[その3]関田山脈を形作ったといわれる富倉背斜の背斜軸と山の稜線の位置がずれている
のはなぜか?
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