独鈷山とグリーンタフ

 上田市 塩田平の南にそびえる独鈷山(とっこさん)(1266m)は、内村累層(新生代 第三紀 中新世)の緑色凝灰岩(グリ−ンタフ)からなる山である。一般にグリ−ンタフは硬く、急峻な 地形を呈す。上田市の北に位置している太郎山も同じ岩でできていて、ちなみに上田城の積み石 はほとんどがこのグリ−ンタフの石である。  グリ−ンタフとは海底火山活動で厚く堆積した火山噴出物が、その後の地下の熱水によって変 質し緑色がかった色になった岩石の総称で、独鈷山は、安山岩質の溶岩が原岩であるとされてい る。グリ−ンタフは、フォッサマグナ地域の最下部に広く分布し、フォッサマグナ(大地溝帯)を 作るような日本の地体構造運動の意味を把握する上で重要な岩石である。

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 上田市北方太郎山の緑色凝灰岩(太 郎山層)。この岩石中の変成鉱物であ る緑泥石や緑廉石が緑色のため、全体 が緑がかって見える。笹の葉の色と比 較すると緑色の程度が判る。  グリ−ンタフは長野県下では、北か ら須坂市周辺〜松代町。上田市北方〜 真田町。上田市南方〜丸子町〜武石村 和田村。佐久市の内山地方。諏訪市北 方の横河川の西側。諏訪市南方の守屋 山などに分布している。 <参考文献> 日本の地質『中部地方T』編集委員 会(1988)日本の地質4 中部地方T. (宮坂 晃)

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