栃原岩陰遺跡
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 北相木村 栃原には、栃原岩陰遺跡と呼 ばれる縄文時代初め頃の遺跡があり、人骨 や獣骨、土器、石器などが大量に出土した。  この遺跡は八ヶ岳から流れ出た相木川泥 流(相木川岩屑なだれ堆積物)の崖を相木 川が浸食してできたくぼみにある。
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 遺跡の横の相木川泥流のクロ−ズアップ 写真。 相木川泥流は、今からおよそ百万年前〜 数十万年前に、八ヶ岳の麦草峠付近で水蒸 気爆発が起こり、これに伴って山体崩壊が 起こり、ここから流れ下った大量の土砂や 岩塊が、付近一帯を埋めたものである。 また、この泥流は古千曲川をせき止めて 湖を作り、この湖に堆積した地層も存在し ている。  この泥流堆積物中には大小さまざまの礫 が取り込まれているが、八ヶ岳起源の安山 岩の他に秩父帯起源のチャートなどもかな り含まれている。 <参考文献> 信濃毎日新聞社(1992)信州すと〜ん記 信州理科教育研究会(1994)野外観察の ガイド 大地は語る            (宮坂 晃)
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