長野市北部から飯山市にかけて豊野層と呼ばれる新生代第四紀の地層が広がっている。
この地層にはシジミなどの淡水棲の貝化石が含まれており、湖に堆積した地層であることが判る。
(長野高校地学教室に、豊野層を研究された富沢先生や長野高校地学班の集められた化石が数多く
保管されている。)
フォッサマグナ地域が一度陸化した後、今から60〜70万年前頃になって長野市の西山地区が隆起
を始め、相対的に長野市〜飯山市にかけてできた凹みに水が溜まり、広大な湖ができ、この湖に堆
積したのが豊野層だと考えられている。従って、この地層は長野盆地の形成時期を教える地層であ
る。長野市北部に分布する豊野層は多くの場所で東側に急傾斜していて、特に豊野観音山では「観
音山麓豊野層褶曲構造」という名で、天然記念物に指定されている。(下写真:観音山の写真)