平成19年7月16日、新潟県柏崎市の沖(海中)を震央とする地震が発生した。震源の深
さは13〜17キロで、比較的浅く、新潟県、長野県を中心に各地で被害が出て、死者11名、お
よそ69,000棟の家屋が損壊した。
最近になって、阪神地区〜中越地区に伸びる帯状の部分が地震活動活発期とされ、阪神淡路
地震、中越地震(2004年)、能登半島地震(2007年)、中越沖地震(2007年)などがこの帯の
中で発生している。そして、これらはすべて逆断層型のずれを生じる動きであったことが判っ
ている。
この地震を発生させた断層運動のメカニズムについては、気象庁の発表したものと、国土地
理院の発表したものとが異なっていて、海底地震断層の解析が難しい事を物語っている。詳細
についてはこれから判明するものと思われるが、今回の地震は、柏崎市沖にある北東ー南西方
向に伸びる海底の逆断層がおおよそ15kmにわたって1m程度ずれ動いて発生したと考えられて
いる。
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