上田盆地の地下には上小湖成層と呼ばれる新
生代 第四紀の湖に堆積した地層が見られる。
この湖成層は堆積した時代の違いにより、
古期上小湖成層及び新期上小湖成層に区分され、
古期上小湖成層は上田盆地の周辺部の比較的高
いところに分布し、新期上小湖成層は盆地の中
央部の低地、塩田平の川沿いなどに露出してい
る。
かつては塩田平の小河川の河床の所々で現れ
ていたが、河川の改修工事により年ごとに露頭
は減っている。
写真は千曲川にかかる上田橋の下に見られる
新期上小湖成層で、水平な砂泥互層、礫岩層な
どから成る。(高さ1.6m)
小牧橋下に現れているこの地層の年代を測っ
たところ、2万8000年前という値が得られた。
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