美ヶ原高原
 美ヶ原は、かつてその地形的特徴から溶岩台地と称されたこともあるが、そうではなく第四紀に活動した
火山の浸食地形であることがわかってきた。写真は王ヶ鼻(2008m)から撮影した美ヶ原高原。左端が王ヶ頭
(2034m)。 遠景は八ヶ岳の蓼科山。八ヶ岳は美ヶ原で活動した火山より、やや後れて活動した火山である。

 美ヶ原は、頂上近くまでグリ−ンタフの地層及びこの地層に貫入した石英閃緑岩
が分布しており、溶岩は頂上部を薄く覆うに過ぎない。写真は王ヶ鼻で見られる輝石
安山岩溶岩。板が重なったような節理を持ち、板状節理と呼ばれる。諏訪地方では
このような板状節理の発達した岩石を一般に”鉄平石”と呼んでいる。
 写真の遠景は北アルプスの乗鞍岳。

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                 穂高連山                     槍ヶ岳        大天井(おてんしょう)岳

                  王ヶ鼻から望む北アルプス連山。                         
        最近の学説によると、北アルプスはユ−ラシアプレ−ト、美ヶ原は北アメリカプレ−トに
       乗っており、松本盆地をプレ−ト境界が通るという。
                                       (宮坂 晃)