八ヶ岳(1)
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 硫黄岳 横岳 赤岳 阿弥陀岳 権現岳 編笠岳 富士山 (2760m)   (2829m)     (2899m) (2805m)       (2715m)    (2524m)     <南八ヶ岳の山容>

   八ヶ岳は南北20キロを超える火山列で、2500m以上のピークだけで13座を数える。峰はそれぞれ   に個性があり、違った趣がある。また、長い山列のほぼ中央部の夏沢峠を境に、南八ヶ岳と北八ヶ岳に   分けられている。 火山の寿命は長いものになると数百万年にわたるが、八ヶ岳も百万年以上の歴史を持つ火山である。 八ヶ岳の歴史はまず、現在の北八ヶ岳一帯から始まった。膨大な量の玄武岩〜安山岩質の火山砕屑物や 溶岩が噴き出して成層火山を形成していった。噴火の中心は次第に南に移り、南北方向に細長い火山体 が形成された。この時の最も高い山頂部は3000mを超えていたらしい。    その後、しばらく火山活動は休止し、山体は浸食を受けたが、今度は南八ヶ岳一帯で火山活動が再開 し、次第に活動が北に移動していったと考えられている。この時のマグマの性質は安山岩質〜石英安山   岩質のものであった。このように八ヶ岳は火山活動の変遷やマグマの分化を研究する上で重要な情報を   与えてくれる火山である。    なお、八ヶ岳の東側に降った雨は千曲川に注ぎこみ日本海に、また西側に降った雨は天竜川、釜無川   を経て太平洋にと、雨水の運命を分ける分水嶺になっている。

   八ヶ岳の主山稜部。   写真の右手、赤岳と阿弥陀岳の間に中岳と呼ばれるピークがあるが、ここが噴火中心と考えられている。   ここから吹き出た火山噴出物や溶岩が層状に重なって赤岳や横岳を形作っている様子が写真からわかる。   赤岳および横岳の西面は爆裂火口の壁である。
 蓼科山から見る赤岳方面。中央の低いピークが中岳。この山は熱変成岩やひん岩から成る。 <参考文献> 諏訪教育会(1975)諏訪の自然誌  日本の地質「中部地方T」編集委員会 (1988) 中部地方T                                           (宮坂 晃)
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