横河川変成岩

 横河川の東側には川と平行に南北2.8kmにわたって横河川変成岩と呼ばれる広域変成岩 が分布している。この変成岩は、その岩相からいわゆる三波川帯に該当するものと考え られている。横河川流域はフォッサマグナ区の中においての中央構造線の位置や、フォ ッサマグナに堆積した地層とその下の基盤岩類との関係が見られる極めて珍しい場所で ある。横河変成岩は結晶片岩からなり、横河川が大きく菅の沢(すがのさわ)と中の沢 に分かれる地点の上流300mでよく観察される。写真は中の沢の横河川変成岩の露頭

 片理と微褶曲の発達した横河 川変成岩。色が黒く、黒色片岩 と呼ばれている。写真の横幅約 10cm。

 片理面に沿って石英脈が入り、白黒の 縞模様に見える部分。写真の横幅約10cm  この結晶片岩と対比できると思われる 岩石が砥川の東側や、東俣川から承知川 に至る林道沿いに点々と分布しているが、 この付近の結晶片岩の分布域の幅は4〜 5kmになる。

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