第二話



 ついさっきまで輝いていた閃光が消えてからどれ位たっただろうか、
既にマイクロウェーブ送電実験は中止され、黒煙が東からあがっているばかりだ、

「う〜ん」
 
 瞳に映るのは変わらない青い空と白い雲ばかりである、眩しさに手で顔を覆っても
陽の眩しさが僅かに変わるばかりでそれ以外は何も変わらない、

「起きようかなっと」

 身体を大の字にして起き上がろうとするがいざ起き上がろうとすると
つい空のほうに目が行ってしまい起き上がる事が出来ない、そんな事を数回続ける内に
立つのが嫌になってしまい、今暫くここに身を預ける事にした。


 近くに聞こえるのは扉が開く音、出来れば現実であって欲しい、フィはそう思った。
その願いは運良く現実での出来事だった。


「良いのか?ジャミル、自由時間とは言っても不味いんじゃ・・」

「なぁに、気にする事はないさ、どうせ誰も見てねぇし、気がつかないよ」

「オイオイ・・・」

 キナにしての気持ちはよく解かった、実験直後に自由時間が入るなど初めての事だったし
今後あるかどうかも解からない、せっかくなら実験場跡を遠くからでも見ておきたいとおきたいと
思う気持ちは同じである。


「まぁ、まぁそう言うなよ、早く行こうぜ?」

「ああ、解かってるよ。」

「乗ったなぁ、叱られる時も一緒だぞ?」

「あっ・お前、そう言う企みか、まて!」

 子供じみている何て言う事は百も承知である、けれど彼はその事を恥じてもいないし
むしろ楽しんでいるように見える、自分だって出来ればそうしたいけど、もう帰る事は出来ない
けれど、彼と居るとその時だけでもあの時間に帰れるような気がした、だから彼・・ジャミルと共に
居る事は苦痛でも何でもなく普通に楽しめる、いや誰かを世話をしているというある種の満足感の
ようなものによって生じているのかも知れない。

「風、随分強いなぁ」

 手を大きく広げハタハタと靡く服を見つめながら独り言の如く呟くジャミル、
だが本人は気がついているかはともかく、キナの耳にはバッチリ届いていた

「ハハハ・・そうだな」

 身体を大きく反って体に風を受ける、上を見上げれば青い空、何時の間にか西のほうは
夕焼け色に染まっている。

「それより、例の物は見えるのか?」

「ああ・・見える事には違いないんだけど・・ほら」

 目で合図した先には幾分かか細く映るものの黒煙が空を裂かんばかりに立ち上っている

「それより・・・」

「どうしたんだ?あれが見たくて来たんだろう」

「そりゃあ、そうなんだが・・・」

 再びジャミルの視線を追っていくと彼の足元には体を真っ直ぐに伸ばしたまま寝ている少女が
いるではないか、自分でもどうして良いか解からずに、とりあえずキナの指示を仰ぐ事にしたのだが

「で・・・俺に何をしろと言うんだ?」

「俺は何もいってないぞ?何だその眼は・・・」

 感ずかれてしまった・・・、キナにもどうして良いか解からないという事は完全にお手上だ
一体どうすれば良いのだろう、起こす事位しか思いつかないが 果たして大丈夫か、う〜む悩む。

「・・・どうする?」

「俺に聞くな」

 いよいよ困ったぞ・・・仕方ない、全部をキナに押し付けて起すとしよう、
多少の事なら何とでもなるはずだ

「おい、起きろよ?」
  
 そう語りかけながら肩を軽く叩く、浅い眠りだったようで直ぐに眼をさましたようだった
ホッと息を撫で下ろしたのも束の間彼女の目が見開かれ次の瞬間には右ストレートが顔面を直撃した

「キャアァァ!!!!」
 
 タイミングが多少ずれている感はあったが・・・

 間違いなく人を殴った、夢から覚めたその時に、
うつら顔で人が見えた時にた何か起こるような気がした、だから?・・・

「(理由になってない!)」

 自分に焦りながらたった今殴り倒したと思しき人影を見ようとする

「だ・・・大丈夫?」

「ほ〜ら、言わんこっちゃない、立てるか?」

 2人の問いかけにも反応が今ひとつである、フィのほうは相変わらず仰向けの状態で
ジャミルのほうを向いていない、正確には向けないといったところか、キナの方はゆっくりと
彼に向かいその顔を立ったまま見下ろす。

「頭が・・・」

 殴られた時はどうなるかと思ったが自分にしてみるとその後に襲ってきたコンクリートの方が
数段も脅威だった、最近習ったじゅーどーの受身なるものをとっさに行ったおかげで直撃は避けたが
何が起きるか解からないし、とりあえず一番大事な頭がどうこうと言えば助かる。
 
「・・・・嘘をつけ、起すぞ?」

「解かったよ・・・」

 腕をつかむなりいきなりつかまれてやむやむ立つ、こんな筈じゃ無かったのに・・・

「にしても・・オイ、いきなり殴るとはどう言う根性してるんだぁ?」

「ごめん、この通りだから!!・・・だから起して」

 何はともあれ殴ってしまった事に変わりは無いから、ひたすら謝ろう
小さい頃から言われてきた事だけど・・・人前だとやっぱり少し恥かしい
自分のこの格好も何とかしたい・・・

「やれやれ・・・」
  
 ジャミルの方はさっきの奇襲が堪えているのかソッポを向いているし
やっぱり俺か・・・こう言う役ばっかり

「手貸して」
 
「・・・ウン」

 長く伸ばされた手はキナの手を掴んだ、キナが力を振り絞って持ち上げる



「ありがと〜、助かったよ。起きられなくなるって嫌だね?」


「ハハハ・・(だったら自分で起きろよな)」

 何時の間にかフィとキナの位置が逆転していた

「起きれる〜?」

「・・・大丈夫だよ」
 
 ムスッとした声で応えながらすっと立ちあがる。
さっきはよく見ていなかったが自分達と同じ位の年齢のようだ、身長の方は多少負けているが

「良かった〜・・私はフィ・デ・ギレオレって言うんだ、これから宜しく、あなたは?」

「俺はキナ、あそこで膨れてるのが同僚のジャミル・ニートだ、よろしく」

「ふ〜ん、ジャミル・ニートって言うんだ」

 そう言いながらゆっくりと近づくフィ、キナのほうには黙っててねという意味合いを
込めながら人差し指を立てる、キナも了解してくれたようだ。

「そんなに怒らないでよ、悲しくなるからさ」

「わぁっ・・・何なんだよお前・・・・」

 いきなり肩に手を乗せられて驚かない筈が無い、振り向くとそこには彼女の
笑顔があった。

「やっと振り返ってくれたね・・・さっきは・・・ごめんね」

 瞳をジット見つめらてマジマジと見つめられると・・・こう・・何と言うか
気まずくなるって言うのかな・・・けど・・もう何も言えなくなる・・・

「う・・・うん・・解かったよ・・・悪気があった訳じゃないしね・・紹介あったと
思うけど・・俺、ジャミル・ニート、よろしく」

 それを聞いて満足気な顔になる彼女、変かもしれないけれど・・・笑顔が素敵だ
見つめられている事に気が付いたのか彼女の顔つきが少し変わった。

「う〜ん・・・君って面白いね」

「どう言う意味だ」

 あまりに突然の問いにますます悩む、けれど・・・

「ま・・・いっか、あのさ・・・私医務室から来たんだけど・・・
何処の医務室か解かる・・ジャミル君?」

 何故に「君」がつくのか、自分でも見当がつかない。
文句があるのは勿論だが・・・反抗すればキット殴られる
それだけは嫌だ・・・

「この棟だけでも4つ位あったかなぁ?」

「情けないなァ・・・」

「たはは・・・何か持ってるものないかな?」

 と受けるのはキナ、流石である

「そうだなぁ・・・そうそうコレコレ」

 取り出したのは先ほど貰った電子マップである。それを手に取って
ジロジロと眺める2人、そうしているうちにフィも仲間に加わり
3人であらゆる方向から食い入るように見る

「これは・・・やっぱり」

「もう解かったの?すごーい」

「そうだな、タカアキのだ」

「はは・・・特徴的だしね、行こう」

「わかった、行こうキナ君」

「そうだな・・・・(俺も仲間かよ!)」

 この娘のセンスには多分これからも苦労させられる筈だ
キナはこの時そう感じた。

 3人で階段をカタカタと音を鳴らせながら降りる、開いていた
扉は下っている最中にまた吹き出した風の為かバタンと大きな音を立てて
閉まって行った。
 
「先生と知り合いなの?」

「ああ、何度か世話になって顔なじみさ」
 
「ふぅん・・・あの先生少し変わってるよね」

「それは言えてる」

 2人同時にその問いに答える、その様子に顔を見合って
皆で声を上げて笑いあう、元々顔見知りはあまりしない
性分である、話にも熱が入る。

「それじゃあ、君達も呼ばれてここに来たんだ」

「そうなんだよ、一ヶ月位前かなぁ・・・兵士が俺んちに来て
来るかどうか決めろっていきなり言われたんだ」

「俺も・・・あの時は驚いたなぁ・・・親父が「行くなら必ず帰って来い」って
凄い剣幕で言うから迷ったんだけど、何もしなきゃ始まらないしって思って来たってわけ」

「ジャミル君なりに考えてるんだね〜、私はよく覚えてないんだ、
確かに寝てたんだけど、起きたらここに」

「それはなかったなぁ、家はほらコロニーだろ、それで革命軍の連中が来るって噂が流れてて
それでこのまま一家全滅するなら〜みたいな感じで直ぐ来たんだけどさ
どうなってるんだろうなって心配になってくるよ。情報は来ないし・・・」

「私も・・・会いたいな」

「みんな、考えてる事は同じだよな」

 ジャミルが苦笑いしながら答える、帰れるのなら今直ぐ親の下へ帰りたい
あって無事を見たい、何処から来たであれその気持ちは3人とも一緒だ


「ここだ」

「おおっ・・・ここに間違いないよ〜ありがとう」

「顔出してくか・・行くぞジャミル」

「あぁ、フィも早く」

「解かってるよ〜」

 一緒に中へ入る、それと同時にタカアキとテクスが同時に顔を上げ迎え入れる

「よかった、無事に帰ってこれたみたいで」

 微笑みかけるテクスの顔は安堵と安心感に満ちていた、よほど
心配だったのだろう。

「大変だったんだよ〜」

「早く戻って来いと言っただろう」

 そう言うタカアキの髪は何処か縮れて見える。
 
「ごめんなさい!、ついウトウトしちゃって・・・」

「なるほどな・・・彼らに救出されたと言うわけか」

「ハハハ・・・」

 まさか破壊された施設を見に行く為に上に上がったとは
言えない、いや言っていなくとも解かってしまう医者がいる
ここは撤退しよう。2人の思考回路は同じ時間で同じ結論を導き出した。

「それでは俺たちは帰るから、よろしく頼みます」
 
「じゃ〜ね〜」
 
 そそくさと退散する二人を背にしながら不適な笑いを浮かべるタカアキ
どうやら悟ったらしい。流石である。

「とにかく無事でよかった」

「たはは・・・それで・・・」

 此処に来てから知りたかった事を、今確かめておかなければいけないと思った
機会はもうないと思った。決心は不確か、けれど

「解かっている」

 心持が解かったのか改めて椅子に座り正面からフィを見据えるタカアキ
その脇にテクスも構え、ただ事では無い雰囲気が漂っているのが目に見えた

「決意は・・・固いかね?知識は薬と同じだ、良薬でもあり毒でもある
敢えて飲むのなら止めはしない、だが飲んでそれが辛くとも
現実には何の変化も無い、ただ痛いだけかも知れない、それでも飲むと言うのなら
私に止める理由は何処にも無い。」

 瞳を見据えながら優しく語りだすタカアキ、彼の瞳はフィの
決意を求めているに違いなかった。

「受け止めてくれる・・・?」

「その為に僕らがいる」

 その問いに答えるのはテクス、彼も同じ眼差しでフィをみている

「・・・お願いします」

「うむ・・・だがこれは例外だ、いや判っているのはお前さんの事だけだと
言う事を忘れないで欲しい」

「はい・・・」

「Dr、私が・・・」

「解かった」

「君の御両親は・・・高い所にいる」

 半ば諦めていた・・・けど、だから余計に信じられないよ・・・

「コロニー・・・?、私それでも良いよ、会えるんならそれで」

「いや・・・コロニーよりも高い所だ」
 
「・・・ねぇ・・・どうして私、ここに連れてこられたの?兵士なるため」

「ああ、ここはそう言う場所だそれに・・・君には力が・・・」

「そんな物要らない!そんな力なんて要らないから・・・帰してよ・・・」

 言っても無駄だって事くらい解かっていた、けれど自分でもどうして良いか
解からない、私・・・どうなっちゃうんだろう・・・

「ごめんなさい・・・少し外へ行ってきます」

 覚束無い足取りでゆっくりとドアを開けその向うへ消えていく、その姿を
無言のまま見送る医師2人。

「あの子は良い子だ・・・考えてもみたまえ、ああ言う反応を示してくれた方が
私としては安心だ、彼女は・・・キット戻って来る」

「はい・・・」

 そのままお互いに見詰め合っている時に不意にドアが開く音が聞こえ
ハッとしたようにそちらへ振り替える。

「・・・ドクター、薬を頼みます」

「また無茶をしたな、自分の事は自分で管理しろと前にも行った筈だが?」

 その口調は呆れと言うより半ば諦めに近い物があった
以前に何度も同じような事があったのだろう
                            レジスタンス  
「・・・私、もっと上へ行かなきゃいけないから・・・それに反乱分子の処理も私たちの仕事だから」

「それは解かってるよ、けど君ももう少し休んでみたら?」

 私なりの気の使いようのつもりである、来る時にはこうして声を毎回かけている
本人が気にしているかはともかく自分として気にならない筈は無い
私には先を急ぎ過ぎているようにしか見えないから。

「・・・今更」

 毎回こうして振り払われる、嫌がっている様子も感じられないし
もしかもしたら、ある意味では安心しているのかも知れない、と私は感じていた

「まぁいい、薬はここにおいて置くから、量は減らしてあるから気をつけろよ?
薬は毒にもなると言ったばかりだから、尚更だ」

 苦笑しながら軽く調合を済ませ、円状になっている白いテーブルの上に袋に入れた
それを置くタカアキ。それを確認してからゆっくりとそれを抱かかえる。

「事のついでだ、少し頼まれてくれないか?」

「・・・なに?」

「いやな・・・その、あのな」

 上手く伝えられないのかいやDrはそもそも話が上手な方ではない
果たして彼女の事を上手く伝えれるのか、私はそれが気になってしょうがなかった

「・・・解かった、迎えに行けば良いのね、ここへ?それとも」

「いや、ベッドへ行かせてやってくれ、もう疲れてるだろうし
場所はいわんでも解かるな、お前さんの隣だから」

「・・・解かりました、それでわ」

 緩やかに反転しドアの奥へ消えていく、それはさながら吹き抜ける風のように
無駄の無い動きだった。









「空が・・・綺麗だよ・・・」

 雲に阻まれた夜空の合間に時折瞬く星が見えた。オリオン、北斗七星、カシオペア
北極星、雲に阻まれてこそいるけれど、星は確かにここにある。手を伸ばせば・・・
なんで悲しいんだろう・・・空はあんなに綺麗で、こんなに優しい風が頬をなでているのに・・・
もっと・・・近くへいきたい。

 上を見あげながらゆっくりと前進する、風が涙をさらいそこが更に冷たくなる
そこを手でぬぐいながら前へと進む

「空に溶けられたら・・・良いのに・・・」

「・・・落ちるわよ」

「えっ・・・誰ッ!?」

 いきなり聞こえて来た声にハッとする。自分でも気がつかないうちに下への境界線
を超えようという位置にまで来てしまっていた、慌ててパタンと腰を降ろす。

「ハワワ・・・何処にいるの?」

「・・・隣よ」

 そう言われて自分の左右を見渡す、すると屋上の端に座り脚を宙に浮かせている
彼女の姿があった。向けていた目が重なりあう、海をイメージさせるような
青く澄んだ瞳だ、冷たい色ではなく、むしろ暖かい感がする、そんな眼だった。

 風にあおられて短い髪がパタパタとはためく、流れるように風に揺られる
その髪も海を連想させる淡い色を放っていた。

「・・・行きましょう」

「けど・・・・・・」

 けど、私には戻る理由が無い、この人がどんな理由でいるかは知らないけれど
私には行く理由が無い

「・・・探している内に見つかるかも知れないわよ?」

 そんな気持ちを察したのかそう投げかけれた、道は限りなく少ない
ハッキリ言って2つしかない、残るか、残らないか。どちらにしても
答えはそう簡単に見つけれそうに無い、時間はあるのか無いのか
それさえも解からない。

「けど・・・解からないよ、何も無くて・・それでも戦えるの?」

「・・・だから・・・戦える、背負う物は何も無い、そう言う事もあると思うわ」

「あなたは・・どうなの?」

「・・・私は・・・どっちでもないかも知れない、
けど私は行く、その先を見てみたいから、正確には少し違うんだけどね」

 「先を見てみたい」か・・・私何も出来ないで直ぐ死んじゃうかも知れない
それはここから落ちるのも結局は同じ事、少しいや凄く辛いかも知れない
ホントに絶望って言うのに支配されちゃうかも知れない、だけど
その時に生きてさえいればまだ先がある
それを信じてみるのも良いんじゃないのかな。

今の私で出せる精一杯の結論だった。
  
「ウン・・・行こう」

 手を貸してもらって立ち上がり屋上を後にする、多分ここには何度も脚を運ぶと
思った、思い出がつまりそう、そんな気がした。



 鈍い金属音の後に空から白い雪が舞い降りて来た。音も無く舞い降りる雪は
綺麗であり、何処か切ない。そんな印象を受ける。


 喋る事も無く黙々と中を歩く2人、既に消灯時間間近なのだろうか
廊下に灯る明りも大分少なく、足音だけが静かに響いている。

「・・・ここが今日からあなたの部屋だから、それと明日から教練が始まるから覚えておいて」
 
「わかりました、おやすみなさい」

「・・・おやすみなさい」

 そう言うとドアを開け自分の部屋に入ろうとする彼女
明日からきっと一緒に行動する。迷惑になるかな・・・

「あのっ・・・」

「・・・なに?」

 部屋へ入る直前にそう呼び止める、彼女はドアの横から顔をのぞかせ
フィの問いに答える構えを見せる

「名前を・・・教えて下さい、私は・・・フィ・デ・ギレオレ、フィって呼んで下さい。」

「・・・そう、宜しく」

 彼女はそう言うと、こう言いながらドアの向うへと去っていった。 

「・・・私は、ルーン、ルーン・ビリーラーよ」