AWの政治体制を考える
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 ネタバレしてます、バックするなら今のうちにw

 A.Wの世界には大小あわせて多数の国家が出てきますが、
ここでは「地球連邦軍」と「宇宙革命軍」について考えてみたいと思います。

 2つの国家が中心となっていますが。
その内容は現在の国々とは大分統制の仕方が違うようです。

 2003年現在大多数の国が「シビリアンコントロール」日本語に直すと「文民統制」が
行われています。平たく言えば国を動かすのは軍人ではない普通の人と言う事です。
軍事国家とだ言われているアメリカ合衆国でも大統領は文民です。
こうしないと軍部が暴走した時に抑制が効かなくなると言う事だそうです。

 さて、2つの国家を見てみましょう。


地球連邦軍の場合

 基本的に合議制のようです、一番トップに「ブラッドマン」が座り
閣僚として各種大臣が座っています。劇中描写はありますが議会も存在するでしょう
恐らく仕組みそのものは現在の国家に近いと思いますが
ブラッドマンは軍人です。なぜなら彼の胸には勲章がこれ以上の証拠はありません。
ただ、彼自身臆病なのか開戦が聞き入れられないとその場で引っ込んでしまうようですが、
和平派が「革命軍による爆弾テロで全滅」する(警備担当者の話)と一気に開戦へ踏み切ります。



宇宙革命軍の場合

 ほぼ完全な独裁国家と言って良いでしょう、トップである「ザイデル・ラッソ」に対しては
意見さえも言えず、そのまま銃殺刑にも至ってしまう有様。
絶対的な王制を誇っているようです。勿論彼の言うニュータイプ至上主義と言うのが
宇宙を身近に感じるスペースノイドの人々にとって比較的受け入れやすいものであった
と考えられると言う事も視野に入れなければいけませんが。
後にも少し触れますが独裁政治は指揮系統がすんなり行くので経済的発展は早く済みます。
その事も多少の規制は仕方無いと言う気運や政権支持に貢献していると考えられます。



 このように両陣営とも軍人が国の指揮を握っています、
一方が穏便だったらまだ良かったかも知れませんが両方ともタカ派です。
これでは8度目の大戦は起こるべくして起きたと言うべきでしょう。
とは言っても両国とも発展途上の国と考えて良いので権力の一極集中は
やむを得なかったのでしょう。そうでなければ国家そのものが成り立たなくなります。
かと言って二人が権力の座につき続けている限りは平和な世界は実現しないでしょう。
そのサジ加減が難しいのですが。

 さて、問題は戦後処理。両国とも首脳陣を完全に失った訳ですから
混乱は熾烈を極めた筈です。特にコロニーサイドは逃げ場所も何も無い訳ですから
偉大な指導者と言われた彼がいなくなった事で大混乱に陥ったでしょう。
普通、独裁と言われると歓迎している光景が浮かびますが経済的繁栄をもたらしているので
一概には言えません。
この混乱を収めたのは「ランスロー・ダーウェル」大佐であるのは想像に難く無いですよね

 また、第8次大戦後に「ジャミル・ニート」が和平協議会に参加している事から考えて
太平洋戦争直後に行われた、軍人の公職追放はなされなかった模様です。
ランスローも同様

 まずは心から、そして行動へ。そうして行けば平和への道も開けていくかと考えます。
まとめですが、悪と言われているものもその地域の状況によって
正にも成りえる事、無論そのまま本当の悪に染まるのは存外ですが
私たちもその国の善悪をパッと見で決めるのではなくよく見聞して見極め
その上で意見を言えるようになっていきたいですね。

 まとまってるのかな、これ(滝汗) 
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