発行:日本共産党上田市議会議員 金井忠一 第210号 平成23年09月号

9月議会開催(9月5日から10月4日)

「統合ごみ処理施設建設」と上田市の果たす役割について質問

一般質問の主な項目

◎統合ごみ処理施設建設についての広域連合の選定経過と、その後の候補地の選定における具体的な進捗状況について。
◎広域連合の推進方法は、今まで2回の失敗を重く受けとめた上で、問題点を明らかにしながら、教訓を引き出した上での適切な推進方法か。今まで2回のやり方は、どこが問題であると考えているのか。
◎統合ごみ処理施設建設については、上田市はとして現在までにどのような検討がされてきたのか。
◎上田市内で候補地としての残った2地区について、広域連合が新たに決めた「地元の合意形成」という判断基準からして、地元合意形成はできると判断しているのか。
◎上田市の候補地のうち1ケ所は、農地基盤整備内にありますが、農振除外の要件は満たせるのか。
◎統合ごみ処理施設建設について、上田市はどのような責務を負っているのか。
◎上田市は本気で取り組む気があるのか。
◎泉平にある、現在の上田クリーンセンターを中心とした場所が最適地と考える。上田市として、広域連合に対してもっと積極的に独自の打開策を含めて、提言をすべきではないか。

9月市議会一般質問(概要)

「ごみ処理施設建設」の打開には、上田市の積極的提案と具体的行動が求められる

終戦66年演説、左、高村県議、金井、久保田市議=8月15日

金井議員 現在進めている広域連合の推進方法については、上田市として適当と思うのか。候補地が決まっても、実現できなかった今までの2回の選定方法は、どこに問題があると上田市は考えているのか。
鈴木市民生活部長 公募という方法は適切であったと考える。原因としては沢山の事があると思っている。地元の皆さんか
らご理解をいただけなかったということに尽きる。
手法としては明確な同意がない中で1ケ所に絞り込んだということも原因の一つであったのかもしれない。ただし、地元の同意を求めるということに関して言えば、基本的には丁寧な説明に心がけてご理解を得るように努めた上で対応することなので、その点では同様かと思う。

金井議員 「統合ごみ処理施設」について、上田市内で候補地として残った2地区について、新たに地元合意形成に係る評価項目を設定したことにかんがみ、2地区の地元合意形成は図れると判断しているのか。
鈴木市民生活部長 施設を理解していただくことが大切なので、現状ではより丁寧な説明をぜひさせていただいて、平行して地域全体の振興を含めた意見や要望をお聞きしながら、理解を得られるように引き続き努力をさせていただきたい。
金井議員 上田市の候補地は基盤整備を行った地域であります。その上、候補地の内1ケ所は、農業振興地域となっています。この候補地は、上田市として農振除外の要件を満たせる用地と考えているのか。
峰村農林部長 国が示している農業振興地域制度に関するガイドラインにおいては、公益性が特に高いと認められる事業に係る施設であって、かつ農業振興上支障を及ぼす恐れが少ないと認められる場合には農業用区域を変更することが可能としている。このことから資源循環型施設は公共の福祉に資する公益性が高い施設としての性格を鑑み、地権者を初め地元関係者との協議が整った段階で、県との協議等除外に向けた手続きを進めることは可能であると考えている。
金井議員 「統合ごみ処理施設建設」に対する連合長である市長の行動は、到底やる気を持って取り組んでいるようには見えない。広域連合の職員任せで、腰がまったく引けているように見える。「統合ごみ処理施設建設」に対する候補地への説得は、連合長である市長が全国の例のように自らが前面に立ってやるのか、上田市の所管のごみ担当の部長として、市民生活部長がやるのか、誰が担当しているのか、誰がやらなくてはいけないのか伺いたい。
鈴木市民生活部長 私も市の職員の一員であるので、市長の指揮監督下で市長の命に従い、職責を全うしたいと思っている。
いずれにしても、組織としての判断のもと、組織として推進すべきものと考えている。
金井議員 上田市の負っている責任や実現性からして、現在の上田クリーンセンターを中心とした場所が最適と考える。
隣接にある老朽化した高齢者福祉センターへの余熱を利用した建て替えと共に、広域連合に対して、もっと積極的に、上田市として独自の打開策を含めて、実現できる候補地として新たに提言すべきではないか。
鈴木市民生活部長 広域連合としては統合型施設建設が基本としてある。しかし、提言を含めて、常に全ての可能性を排除するものではないと思っている。
まずは公募に基づいて絞り込まれた上田市の2ケ所の候補地の皆様に施設の丁寧な説明に心がけ、ご理解をいただけるよう、ご協力が得られるよう努力していきたい。

8月の主な相談(79)
★商売がうまくいかないことも含め、精神的に具合が悪い。どこの病院に通っても診断が出ない。何とか相談に乗ってほしい。・・・子供達と共に、福祉課に行き相談して、入院も含めて検討することに。
★公共施設に行く道の街頭の電球が切れて危ない。早く対応してもらいたい。・・・該当自治会長に電話し自治会管理の物か、市の管理かきちんと確認し、すぐに自治会として対応していただいた。
★障害があり現在仕事がない。住宅新築時の借金やサラ金の借り入れもあり、税金等も払えない。・・・弁護士に相談して、破産宣告するよう指導した。
知って得するコーナー(94)
事業主は勝手に解雇できない
パートはいつでも解雇できると思っている雇用主がいますが、合理的な理由がない時は解雇できません。合理的な理由とは、解雇4要件があります。
@ 解雇の必要性A解雇回避努力義務B説明・協議
義務C整理基準、人選の客観性、合理性の4基準。
会社が「懲戒解雇」にあたるとしても、事情によっては無効な時もありますから、弁護士等に相談することが大切です。
今月の予定
9月29日 市議会「会派代表者会」
30日 国分自治会代議員会
10月3日 上田市農業委員会と市議会農政議員団懇談会
4日 市議会最終日(委員長報告、質疑、討論、採決)
7日 東京上田会(浅草ビューホテル)
8日 県会議員と地域医療再生特別委員会の懇談会
10日 金井忠一後援会「日帰りバス旅行」(富山方面)
11日〜14日 市議会共産党会派行政視察(弘前市、夕張市)
15日 美ケ原高原ササ刈り、社協「神川地区住民会議」
16日 赤旗「信州秋まつり」(松本やまびこドーム)
18日 東信5市議会議員研修会(東御市)
19日・21日 上田地域広域連合議会10月定例会
20日 市議会「会派代表者会」
23日 東信医療生協「健康まつり」(塩尻小学校)
24日 地域医療政策セミナー(東京)

子供と孫、ひ孫が顔を合わせた母のお祝い 9月17日(小諸)

実母の米寿のお祝い
昭和31年10月2日、父は33歳で交通事故により亡くなった。母は3人の子供(姉9歳、私6歳、弟4歳)を残された。その後、55年が経った。母が88歳になったので、子供3人、孫9人、ひ孫8人を含めて26人が集まり小諸の保養施設で泊まりながらお祝いを行った。一口で55年というけれども、終戦後の厳しさがまだ残る中を、農業一筋で、米作りと養蚕をしながら、我々3人の姉弟を一生懸命に育ててくれた。小さい子供のために、早朝から晩まで男のように働いてきた人生であった。心から感謝している。私は、多感な少年・青年時代を、母の手伝いをしながら学校に通った。夜遅くまで勉強していると、電気を消された。朝早く起こされて、蚕の桑を切りに行きながらの学生生活は苦しかった。しかし、そのことが人の苦労がわかる、今の自分に成長させてくれた。どこの家でも、子供にも仕事をさせなければ生活ができなかった時代。 
その時、母の背中は大きかった。今はだんだん小さくなってきていて悲しい。いつまでも丈夫で長生きをしてもらいたいと願う日であった。 《感謝》