発行:日本共産党上田市議会議員 金井忠一 第213号 平成23年12月号

安心して医者に掛かれる体制が少しづつ改善

「地域医療再生計画」が進み上田医療センターの医師確保が図られつつある

12月市議会一般質問は12月5日から7日まで行う

 金井議員は7日の一番最後に質問を行いました。質問者は23人でありました(議員31人中)。今回は上小地域の医療問題を中心に地域医療再生計画の進捗状況等について詳しく質問をいたしました。質問概要についてお知らせいたします。
・・・「上小医療圏地域医療再生計画における上田市の果たす役割について」・・・
1.地域医療再生計画における各施策の進捗状況等について
@救急医療体制制備・強化と周産期医療再生の整備に対する進捗状況はどうか。
A信州大学との連携による医師確保の進捗状況はどうか。
B上田小県歯科医師会が行っている、休日歯科緊急センターの現状と果たしている役割について。
C病院群輪番病院事業の果たしている役割と今後の課題は。
D来年4月開院予定の上田市立産婦人科病院の診療内容と、今後の果たすべき役割は何か。
2.地域医療再生計画の年次内の事業について
@上田医療センターにおけるハイリスク出産等の産科再開の見通しはどうか。
A来年4月からの麻酔科医師の確保状況と見通しはどうか。
3.地域医療再生計画終了後の上田市の果たすべき役割について
@地域医療再生計画終了後における医療体制の確立と維持発展についての考えはどうか。
A今後上田市はどのくらいの予算を医療、病院事業に投入する用意があるのか
B佐久総合病院との連携と佐久医療センター施設建設について上田市は支援する考えはあるか。

地域の医療が維持・発展していくよう継続を図っていく

7名の医師増員と、研修医2名で体制の充実進む

金井議員 旧長野病院では、救急車の受け入れの対応が十分でなく救急患者がたらい回しにされる状況もあった。地域医療再生計画が進む中で、今年4月には医師も増え43人になったと伺っている。最近、上田医療センターで入院や手術をしたが、今までとは違うほど対応が良かったと嬉しい声を聞いている。信州大学医学部との連携による医師確保の進捗状況は。
武井健康福祉部長 今年度、上田医療センターに地域医療教育センターが開設され、現在、信州大学等と連携した医師確保対策が進められている。 これまでの主な医師の増員状況は、整形外科、消化器内科で各2名、呼吸器科、脳神経外科、外科で各1名の7名が増員、また、2年間の研修を行う初期研修医が2名になり、体制の充実が着実に図られてきている。

10病院が輪番で夜間、休日、重症患者を受入れている

金井議員 上田地域には、現在、上田病院、小林脳神経外科・神経内科病院、柳沢病院、塩田病院、上田花園病院、国保依田窪病院、鹿教湯三才山リハビリテーション鹿教湯病院、丸子中央病院、東御市民病院の10の輪番病院により、休日や夜間等における重症救急患者の受け入れる態勢を整備して頂いている。現在までの、病院群輪番病院事業の果たしている役割と、今後の課題は何か。
武井健康福祉部長 夜間、休日、入院を要する重症患者は、地域内の10の病院が輪番を組み救急患者の受け入れを行っている。全国的な医師不足の中、後方支援病院である信州上田医療センターも含め、地域の二次救急医療を懸命に担って頂いている。課題としては、軽症の患者が病院を受診する実態があり、こうしたことが、重症患者の受け入れに支障が生じている理由の一つに挙げられている。現在、受診の仕方や夜間の救急医療体制等について分かりやすく記載した冊子を作成中であり、今後、全戸配布を行い周知を図ってまいりたい。

上田医療センタ―に麻酔科の常勤医師の派遣を要請中

金井議員 旧長野病院には4名の麻酔科医師がいたが引き揚げられ、その結果十分な手術もできない状況があった。現在は,非常勤医師の確保により、昼間の手術は従前どおり行われている。しかし、夜間の緊急の手術等の対応が十分でなく、地域住民の不安となっている。来年4月からの、上田医療センターにおける麻酔科医の医師確保の状況と見通しについて伺いたい。
武井健康福祉部長 現在、月曜日から金曜日までは、信州大学からの非常勤医師により、24時間、また土曜日は午前中、救急医療等に対応している。常勤医については、来年度1名を派遣して頂くよう、信州大学に対して要請中であると聞いている。
平成26年度以降も地域の市町村が財政支援行っていく
金井議員 上田市は、地域医療再生計画が終了後、平成26年からの上小地域の医療体制構築について、19市における各病院への一般会計からの財政的支援状況に鑑み、具体的にどの位の予算を投入しながら、上小地域の住民の命を守るために、継続的な財政支援を行っていく方向で検討がされているのか。
武井健康福祉部長 信州上田医療センターが、信州大学医部附属病院に対し、年間約1億円の予算で研究費を助成し、病院が行う研究、教育を支援すると共に、信州上田医療センターに地域医療教育センターを開設し、実践的医療を信州上田医療センターで行うことにより、信州大学から医師の派遣を継続的に受ける事業に取り組んでいる。病院のグランドデザインである、医師60人台の体制となるには、再生計画の取り組み期間も含めて10年程度かかると言われており、取り組みが終了する26年度以降の事業の継続が課題となると考えている。
坂城町も含めた上小地域の市町村では、県、信州上田医療センター、信大医学部と協定を結び、計画が終了する平成26年以降、現在、信州上田医療センターが実施ししている、信州大学への研究費の助成について、地域の市町村が財政支援を行うこととしており、このことは、定住自立圏共生ビジョンにも盛り込まれ、今後、事業の内容を検証したうえで、広域連合とも協議をおこない、支援額を決定してまいりたい。

11月の主な相談(82)

★県営住宅の建て替えが予定されているが進まなくて困る。また、空き室が多く自治会運営に支障が。・・・高村京子県議にお願いして、自治会の役員と地方事務所に伺い今後の予定について伺う。計画は県庁の住宅課で行っているというので、来年早々に県庁に行くことに。
★子供が住宅を新築したが、側溝に鉄板を敷いて使用している。自治会へ要望しているが進まない。・・・市の土木課に連絡し、担当者と自治会長に立ち会って頂き、早速側溝の蓋をかけることになる。
★以前長岡市でパチンコ店を経営していたが倒産した。土地・建物は競売で取られてしまったが、多額の負債が残ってしまった。職業を転々として上田市にきた。今回長岡市の裁判所から調停の呼び出しがありどうしてよいか悩んでいる。・・・弁護士の所に一緒に行って相談する。負債は毎月少しづつ返済していくことになる。

知って得するコーナー(96)

生活困窮の場合は医者への医療費が免除に 震災や風水害、火災、干ばつ、冷害、凍霜害による農産物の不作、事業や業務の休廃止、失業等により医療費支払いが著しく困難と認められるときには、減額や免除が認められることに。 問い合わせは国保年金課

今月の予定

12月29日 消防10分団夜警「親睦会」
31日 陽だまりネット相談会(南部防災センター)
1月1日 国自治会新年挨拶交換会、新春街頭宣伝(駅前)
3日 下堀自治会定期総会、国分自治会「会計監査」
7日〜8日 信濃国分寺「八日堂縁日」
14日 国分農家組定期総会、共産党「党旗開き」
15日 国分自治会定期総会、上田市消防団「出初式」
16日 市議会「会派代表者会」
17日 信州大学医学部と市議会「地域医療再生特別委員会」との懇談会(信州大学)
21日〜23日 共産党市議会議員団視察(つくば市、浜岡原発)
22日 国分自治会役員・隣組長合同会議
24日 上田地域市町村議会議員研修会
25日 東信医療生活協同組合と健康推進課との懇談

あまりにも貧富の差がありすぎる時代に
毎月行っている「陽だまりネットの第26回相談会」が12月16日行なわれた。2年以上にわたって行ってきたことになる。ハローワーク前の駐車場にテントを張って行われてきた。冬期間は近くの南部防災センターで行ってきた。今まで500人以上の皆さんとの相談に応じて、数十人の皆さんが生活保護の受給になった。仕事を探したり、首切りの解決や市営住宅への入居、サラ金等多くの問題が解決されてきた。  
12月は年を越せない人も出てくるので、今年は16日(金)、17日(土)と大晦日の31日(土)に行う事になった。88歳になる私の母がいつも言っていた、「困っている人がいたら、いつも親身になって相談に乗ってやらなくてはいけない。」の言葉を忘れずに、行動している毎日であります。
皆さんにおかれましは、来年が希望のある年になりますよう心から願っております。陽だまりネット相談会=11月18日、南部防災センター