発行:日本共産党上田市議会議員 金井忠一 第223号 平成24年10月号

合併後の地方自治体の苦悩は切実

上田市議会「共産党会派」行政視察行う(10月1日〜3日)

佐渡市の合併後のまちづくり

佐渡市は平成16年3月1日、10市町村が一つになり島全体が佐渡市になりました。周囲が280キロもあり地域が点在しており、島全体で完結型の行政を行わなくてはならない為、合併をしても簡単に職員を減らせず、行政改革の取り組みも大変な状況である。人口1,000人当たり職員数は上田市が、7.82人に対して佐渡市は21.75人と2.8倍になっている。早期退職を勧めているがうまくゆかず、平成19年、20年の職員採用はゼロ、平成23年は1ケタ採用にしている。

会派行政視察での4人の議員団=10月2日
上越市の地域内分権のとりくみ

上越市は平成17年1月1日、近隣13町村が合併し新生上越市が誕生しました。人口は203,899人、面積が973平方キロメートル(上田市は552平方キロメートル)で上田市の1.8倍と広く、遠い所は役所から1時間もかかります。
平成17年1月に旧町村に13の地域自治区が設置され、平成21年10月に合併前の旧上越市に15自治区が設置され、28地域自治区になる。地域協議会委員は公募公選制に基づき市長が選任する。任期は4年。区の住民からの公募(定数は各区12〜20名の全部を公募)で行い、定数より少なかった場合は市長が選任する。委員は無報酬で(交通費相当額は支給)市の非常勤特別職になっている。町内会との棲み分けが大変に。

ドイツ・デンマーク視察報告(第5回)

農業の実態を直接知るため「養豚家」と「酪農家」を訪問

広々した土地で有機豚を飼う
母豚150頭を90haの土地で放し飼いをしている
大型トラクターで仕事をする若い実習生の女性=5月14日

ポール・スコウゴーさん経営。農業学校を卒業して、カナダに2年間留学する。研修生を常時受け入れている。視察の日も2人の若い女性が大型トラクターで働いていた。
農場は親から買い取ったものである。母豚150頭を90ヘクタールの土地で飼っている。放し飼いで、有機農法の農場であり、仕事は3人で行っており2人は実習生である。
3年前に農場内に柳の木を植えた。普段は子豚が柳の木の日陰で寝ている。薬は一切使わず、種付けも自分で行っている。
デンマークでは、農業の大型化が進んでおり、今まで平均35ヘクタールの土地所有から、今では60ヘクタールになり、土地が少ない農家はつぶれてきている。 大型化しないと農業経営が成り立たない状況になってきている。

1986年
親から農場を買う。(デンマークでは相続ということは基本的にない)
1992年
6頭の豚を買い、養豚を始める。
1997年
母豚を40頭にして、スーパーで売り始める。

その後母豚を150頭にして、人も雇うようになる。広々とした農地の中で、新たに柳の木を植え、新しい有機農法に挑戦している農場である。若いピアスをした実習生が大型トラックターに乗ってさっそうと仕事をしている姿に、デンマーク農業にかける素晴らしい底力からの一端を見た思いがした。大きな風車が広々とした農園の中で回っている。デンマークの風力発電は、歴史が古く全発電量の20%を賄っている。

500頭の牛を夫婦と研修生で飼育

妻のインゲさん(52歳)に農場の案内をして頂いた。500頭の牛がおり、250頭は乳を搾っている。
研修生を4人受けいれている。見学は常時受け入れている。子ども達は農業を知らないので、広報活動のために受け入れており、毎週小学生が農業の学習に来る。
土地は85ヘクタールと共同の土地270ヘクタールを所有している。土地が少なければやっていけない。
牛のえさはトウモロコシや麦わら、牧草、大豆、菜種かすなど7種類を混ぜて自給自足である。農機具ステーションから人を派遣してもらい収穫している。
搾乳は乳を布で消毒して、搾乳機を一頭ずつ付けていく。1日2回、午前5時と午後3時に行っている。1頭当たり5分かかるが、約2時間で終わる。1頭当たり20万円の売り上げである。脂肪分は6.6%で高い。
農場で働いている人は、隔週で休みになる。週1回会議を行い、仕事の内容を決める。妻は学生や研修等の受け入れと管理をしている。子どもは5人いるが跡を継ぐ予定はない。税金は高いが、学校も病院も無料なので助かると話してくれた。

たくさん保管してある自給自足の牛のえさ
250頭の乳しぼり工場の中で=5月14日



父のお墓参りに

10月2日は父の57回目の命日であった。議会の視察で当日はお墓に行けなかった。
帰ってきてから妻にお団子を作ってもらい、花を持って2人で行って来た。
57回目ということになるともうかなり昔の事になる。しかし、6歳だった私の心には父の死は鮮明に今も残っている。縦棺のお棺に夜入れられ、朝近所の大人が4人で担いで山を登って行った。
深く掘られた穴には、水が一杯溜っていた。そんな中にお棺を入れて土で埋めた。
「かわいそうだなー」「寒くないのかなー」と思った。そんな思いを50年以上も心の中に秘めて生きてきた。
顔はよく思い出せないが、私の心に今も生きている「父ちゃん」である。
昔を想いながら線香をあげ手を合わせた。

金井忠一後援会「日帰りバス旅行」=10月6日、身延山
知って得するコーナー(106)

税金が滞納になった時はできるだけ早く相談を
色々な状況の中で税金を滞納してしまうことがあります。そのままにしておくと、土地や住宅、給料、銀行等の預金が差し押さえられてしまします。
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今月の予定
10月24日 上田市議会「議会報告会」(真田中央公民館)
25日 地域医療政策セミナー(東京)
26日 陽だまり相談会、国分自治会代議員会
27日 東信地区看護集会、議会報告会(中央公民館)
28日 第23回東信医療生協「健康まつり」
11月4日 国分自治会代議員研修旅行
11日 神川地区市民文化祭、第8回うえだ給食まつり
15日 国民救援会「上小支部常任委員会」
22日 上田市医師会と市議会厚生委員会との懇談会
23日 学童保育所「たんぽぽ」餅つき大会
神川地区自治会連合会「正・副自治会長会議」
26日 12月市議会招集