発行:日本共産党上田市議会議員 金井忠一 第225号 平成24年12月号

信州上田医療センター(旧長野病院)の充実進む

医師の人数が増えてくる・・・

「上小医療圏地域医療再生計画」の事業が進む
医師の増員が進む「信州上田医療センター」=12月8日
平成21年から25年度までの5年間にわたり、「上小地域医療再生計画」の指定を受け、安心できる地域医療を取り戻すため、25億円かけた医療再生計画の事業が進んでいます。
旧長野病院時代では、医師の数が最大52名でありましたが、国の「新臨床研修医制度」がスタートし、医師の引き揚げが始まった結果、平成20年には33名まで減少してしまいました。
特に、麻酔科医は4人全員が引き揚げられて、手術等も困難な状況に立ち至りました。産科医も4人全員が引き揚げられ、ハイリスク等のお産もできなくなり、現在も分娩はできません。
その後、今回の「地域医療再生計画」の取り組みや、関係者の積極的な医師確保の努力により、平成24年4月には42名まで回復できました。今後は上小地域の中核病院としての役割が果たせるよう、60名の医師確保目指して取り組んでいます。
主な再生計画の事業の進捗状況

◎平成22年4月 上田市内科・小児科初期救急センター開設 診療時間 月曜日から土曜日の夜8時〜11時まで
◎平成23年11月 休日歯科救急センターの開設 日曜日・祝日・お盆・年末年始の午前9時〜午後3時まで
◎二次救急医療機関(10ケ所の輪番病院)への財政支援
◎輪番後方支援病院(信州上田医療センター)への財政支援
◎平成22年4月 東御市立助産所開設
◎平成24年4月 上田市立産婦人科病院開設
◎平成23年4月 信州上田医療センターの医師の教育拠点となる「地域医療教育センター」開設
◎医学部学生に対する医師確保修学資金等の貸与 医学生修学資金 9人、研修医研修資金 1人 医師研修資金 2人
◎看護職確保修学資金の貸与 上田看護専門学校生で、将来上田地域に勤務予定の学生に貸与
◎地域全体での課題解決のため、地域医療対策協議会等の開催
◎病院の診療情報を有効活用するための、「地域医療連携ネットワークシステム」の構築 平成24年2月 「上小メディカルネット」の運用開始。 診療情報開示病院の信州上田医療センターが先行して開始し、今年度中に東御市民病院、依田窪病院が導入予定。閲覧医療機関の登録は、現在29カ所。現在普及活動中。

12月市議会 一般質問(概要)

統合ごみ処理施設建設の「庁内プロジェクトチーム」のリーダーに母袋市長はならない・・言葉だけが先行し、自ら先頭に立つ気はない

応募いただいた候補地を断念したということではない

金井議員 9月議会では、8ケ所から2ケ所に絞った候補地は断念したわけでないと答弁しているが、「新たな提案」がうまくいかなかった場合には、2ケ所の内1ケ所を候補地として、資源循環型施設を建設すると理解してよいか。
母袋市長 上田地区の2地区については、候補地の住民の皆様との十分な説明の機会が持てず、地元との合意形成の判断ができない事から、広域連合として更なる適地の絞り込みに至らなかったということで、応募いただいた候補地を断念したということではないと考えている。
現状のひとつの打開策として、今回の新たな提案をしたところであり、今はこの提案を広域連合と連携して地域住民の皆様にご理解いただけるよう、努めてまいりたい。

「庁内プロジェクトチーム」のトップはなぜか副市長か

金井議員 「庁内プロジェクトチーム」のリーダーはなぜ上田市のトップの母袋市長でなく、石黒副市長が就任したのか。
石黒副市長 重要課題や部局を超えての対応の事については、「庁内プロジェクトチーム」を作って庁内一丸となって取り組むことになっている。上田市にとっても最重要課題の一つである、資源循環型施設建設のリーダーを、市長からお前がやれと命ぜられた。総合調整の役割を果たしてまいりたい。
金井議員 上田地域広域連合長の上田市長が、上田市に対して事態打開のために協力を要請したにもかかわらず、上田市の母袋市長はなぜ「庁内プロジェクトチーム」のリーダー、責任者にならないのか。
市長は 資源循環施設の建設のためには「確固たる信念と決意を持って取り組んでいきたい」と言っているではないか。それなのに、なぜ市長でなく、副市長がリーダーになるのか。
母袋市長 私の役目は方向性を示すこと。すり合わせをする中で間違いがあれば正すことと思っている。
すり合わせのたびに私も会議に参加して、さまざまな報告を受け意見をし、指示をしてきた。

「不退転の決意で臨む」ということは言葉だけである

金井議員 市長の答弁は説得力に欠ける。広域連合の10月議会答弁では「ごみ処理施設建設には不退転の決意で臨む」としているが、言葉だけで、上田市の「庁内プロジェクトチーム」のリーダーにさえならない。自ら先頭に立ってごみ問題を解決していくという突破力が全く感じられない。 今からでも「庁内プロジェクトチーム」のリーダーになったらどうですか。現状を変えていく意気込みが感じられない。 言葉だけでは住民の心は動かすことができないですよ。 市長にはトップとしての覚悟が感じられない。トップは副市長に譲ってどうやって役割を果たそうとしているのか。
母袋市長 現状のまま進めてまいります。大変な誤認識をされておられると思っている。物事は進め方が重要で、一人走りしてかたづけられる問題ではない。さまざまな地域との連携を、何よりも中心となるところの関係をより良くして行かなくてはならないことは明らかだ。諏訪部の自治会長、3役とも懇談をした。必要に応じて決断し、そして実行する。必要な場合は個別訪問だっていといません。そのくらいの気持ちで今進めているということである。

高齢者福祉センターとシルバー人材センターの建設は

金井議員 老朽化してきている高齢者福祉センターとシルバー人材センターの施設更新については、今後どのように具体化していくのか。
母袋市長 高齢者福祉センターは開設31年であるが、不具合もでているし、要望としても存在するという受け止めをしている。改築するにしてもいつの時点でどの場所と言うことについてはもう少し探っていきたい。シルバーワークプラザのような作業所、技能講習室、会員同士の交流の場も本来は必要であるが、業務に支障をきたしていることも承知している。高齢者の重要な活動拠点であり、老朽化の現状を踏まえると整備の必要性は、何度も言うがあると認識しており、さまざまな状況を勘案しながら改築するしないを含めて判断をしていきたい。


母のお見舞い
山には雪が降る寒い中を、母のお見舞いに行った。
大腿骨の骨折で手術入院をしたが、経過は順調であり病院を退院し、施設に入所している。
車いすに乗って職員に押してもらい、部屋から廊下に来た。
「俺だが分かるかい」と言ったらうなずいていた。
「よく早く来たな」と二度も言っていた。
話が通じないので、廊下を車いすで押してゆっくり一周した。
寒いというので、部屋に戻ったら、自分でベッドの手すりにつかまって横になった。
蒲団を2枚かけてやった。手を握り「また来るから」と言いながら帰ってきた。
蒲団の中から手を出しバイバイをしていた。
寒くなるので、風邪などひかないことを願い、職員の皆さんにお礼を言って帰ってきた。

国分寺裏の赤く実った柿と我が家=11月22日
11月の主な相談(90)

★看護集会があり、上田地域の医療体制について講演をしてもらいたいとの依頼あり。・・・今までの上田地域の医療体制と、地域医療再生計画の進捗状況等について講演。
★自治会内において、業者の事業推進の中で自治会とのトラブルがあり、名誉棄損等で損害賠償の訴訟を起こすと言われた。どうしたらよいか。・・・一緒に弁護士事務所に行って相談する。一般的には、法人格のない自治会に対する損害賠償などは通常は考えられないとの助言を頂く。
★現在の住宅を売却することになったが、住むところが無くなってしまう。何とかしてもらいたい。・・・不動産屋と協力して、安価のアパートを借りる事に。

今月の予定
12月22日 陽だまり相談会・もちつき大会(市民会館)
29日 上田市消防団第10分団「夜警親睦会」
31日 陽だまり相談会(南部防災センター)
1月1日 元旦、新春街頭宣伝(上田駅前)
3日 下堀自治会新年総会、国分自治会会計監査
7日〜8日 信濃国分寺「八日堂縁日」
12日 国分農家組合総会
13日 国分自治会定期総会
17日 JAと上田市議会農政議員連盟との懇談
20日 上田市消防団出初式、国分役員・隣組長会議