管理人の愛したゲーム1.5 ===コナミ PS版キャプテン翼スペシャル===
この駄文は2月前書いた この駄文 の続編です。ネタバレを含みますので、このゲームの購入予定のある方は読まれないほうがいいかもしれません。
また、「キャプテン翼ワールドユース編」をご存知ですと、より一層おいしくいただけると思います。
さて、前回駄文の終わりの方では覚悟の決まっていなかった私でしたが、結局思い切って買いました。PS版翼。
何故か 、事前情報が余り雑誌掲載されなかった ことに疑問を感じつつも、
一応前回も行った翼ファンが集う掲示板での、フライングゲットした人の書き込みを見ての情報収集を、まずは発売日前日に行いました。
何やら 微妙な書き込み が多いです。どうやら、フライングゲットされた方が1人いらっしゃって
その方が感想を書いているのですが、奥歯にものが挟まったような物言い。
しかしながら、完全否定でもない模様。
本当にそれ程酷くないのか、 それとも一人でも多く道連れを作ろうとしている のか。
結局結論は出せませんでした。自身の勘に頼るしかありません。
個人的に画面を見たときの印象は悪くありません。
こうなったら賭けです。 思い切って購入決定しました。 今月他にゲーム購入予定ないし。
少し興味を引く、FF11はPC版(ホントに出すんだろうな?)まで待ちだし。
購入はこういった流れで決定されました。
ゲーム購入後最初にすること。まずは、オープニングデモの鑑賞。基本ですね。
最近のゲームは、どの程度気合を入れているのかここで解ります。
お、まずは翼君が登場!豪快にシュートを放ちます!
終わり。 なにィ! (原作風味)
昨今では斬新な短さです。 ちょっと、 SFC時代のゲーム を思い出しました。
まぁ、大事なのは 中身 です。早速プレー開始。
ストーリーはインターナショナルカップ(ワールドカップのことらしいです。諸般の事情でワールドカップという言葉が使えないらしいです)を
控え、何故か日本の主力メンバーが失踪。とまどいを感じながらも、残ったメンバーは各国遠征・練習試合を開始する。という流れです。
というわけで、海外遠征を行うのですが、日本の初期メンバーは11人ちょっきりです。中々、舐めてます。まぁ、それは都合上仕方ないか。
最初の遠征地はタイです。漫画WY編でもお馴染みのタイの面々がお出迎え。それはいいんですが。
三杉君もお出迎え。 タイの一員として。 なにィ!! っていうか何やってるんですか、 お前。
何でも、翼と敵になって戦ってみたかったそうです。もっと他に手段あるだろうに、何で一番 イレギュラー な手を使うのですか。
絶対に、他の国の代表選手を国の代表チームが受け入れるとは思えないのですが。
それは置いておいて。とりあえずこのゲーム、漫画WY編が原作のようです。日本選手が敵に混じっていること以外は。
会話パート・試合パートでもWY編から拾ったエピソードが沢山出てきます。
さて、会話パートを軽く流して、試合開始です。一応、今までの翼ものゲームの伝統通り、シミュレーション仕立ての形式のようです。
GPというものを溜めて、必殺シュート・パスなどの代価に使うようです。GPは最初0、試合が進むごとに回復します。
まずは来生がボールを持ちました。来生に持たせとくと危なくてしかたがありません。まずは翼にまわすか、と。
コマンドウィンドウが開きました。「 政夫にパス 」「 滝にパス 」。 以上。
ハァ? どっちも嫌なんですが。
どうやらその時点で出来る行動は、全てコンピュータが勝手に選択したものの中から選ぶようです。 なにィ!
それじゃあ、
センターサークルから 雷獣シュート とか
センターサークルから ドライブシュート とか
センターサークルから ヤマザルバスター (無いけど)とか
できないわけですか。全くホントに キャプテン翼の魅力を解ってねえ な、コナミ。
さて案の定、ボールはすぐにタイへ。ポンポンパスを回され、あっという間にアタッキングエリア。
何やら必殺シュートがきました。まぁ、こちらのキーパーは 森崎 なのでおしまいですね。と思っていたら、しっかりパンチング。
その後も、タイの手を変え品を変えの必殺シュートの嵐を見事にセービング。おお!凄いぞ、 森崎。 ホントに森崎?
業を煮やしたタイ、今度は普通のシュートを打ってきました。ふっ、我らが SGGK森崎 、そんなシュートは軽く...。
「 ゴール!!タイ先制点を奪いました〜 」(解説は音声付です)
あの〜、デバックしましたか? コナミさん?
その後の経験則で解ったのですが、このゲーム何故か 必殺シュートよりも、通常シュートのほうが危ない ようです。 どんな仕様だ。
雷獣シュートとかは、流石に別格ですが。
結局、取られた点はその一点だけ。翼がハットトリック、何故か来生が一点とって楽勝でした。
試合後三杉が何か言いながら、日本チームへの復帰を申し出てきます。まぁ、別にいいけど。あれ? そういえば試合中一回も三杉出てこなかった な?
というのもこのゲーム、マークや競り合いがほぼポジション対応なのです。
FWのマークはDF、MFのマークはMFで固まりきっています。イベントを除いて。その方が製作工程上楽だったのでしょうけど。
だから、
MFからサイドに開く>翼に戻して得点
を繰り返していたために、DFである三杉が全然出てこなかったのです。なるべく安く作ろうとしたための弊害ですね、多分。
さて、次はメキシコ戦です。まだまだ人材は足りません。とりあえず、三杉をMFにして急場を凌ぐか。
変えられませんでした。 なにィ!
今回、一選手一ポジションのようです。三杉は右センターバック以外のポジションにはなれません。ますます安上がりな作りです。
まぁそれは置いといて、相手のチームに日向がいます。三杉と似たような事いってますね。今回は全部こうですか。
他にも雑魚がいましたが、まぁ どうでもいいです。
それにしても、日向は強敵です。気を引き締めて掛からねばなりません。
気を引き締めなくても構いませんでした。 どうしてか解りませんがメキシコの連中、日向にゴール前でボールを回さなかったのです。
自分達の必殺シュートを一生懸命打って、チャンスを潰してました。
結局相手の点は、オーバーラップしたGKエスパダスの一点のみ。 イベントなので 、防げませんでした。
こっちも三杉イベント(GPがある程度ある翼がゴール前でうろうろしてると、三杉(こちらもGPがある程度必要)がオーバーラップしてきてシュート。ほぼ確実にゴール)で
何点か頂いたので、お互い様ですが。
いよいよ日向加入。戦力アップです。
長くなってきたし、伝えたいことは伝えた 気がするので、ポイントポイントを絞って最後まで行きます。後半ぼやけてた方が、却っていいですよね?
次はサウジ・中国のうちどちらかを選びます。
サウジを先にしました。ゴール前までドリブルで行くと、「 アリ地獄ディフェンスイベント 」でこちらの陣地まで押し戻されます。(強制イベント)
原作をもっとちゃんと読め と思いました。
続いて中国戦です。肖が後半から出てくる辺り、原作を意識していて良いのですが、
もう試合が壊れてしまってから(前半大量得点しました)、でかい事言って出てくるのはどうかと思います。
さらに、ポジション対応マーク制のせいで、結局ボールに殆ど触らなかったし。肖。
お陰で、反動蹴速迅砲イベントは見れませんでした。
次は、スウェーデン・ウルグアイの選択。
スウェーデンを先にしました。レヴィンに、「 ボクの前に立ちはだかるものは殺してでもどかす 」(意訳)とか言わすのはどうでしょう?
ちゃんと原作を読(以下略)
結局彼も、ポジション対応マーク制(これが、全ての悪かと)のおかげで全然出てきませんでした。
さて、ウルグアイ。
ビクトリーノと火野が会話イベントを始めると、 アタッキングエリア進入ほぼ確定 というとんでもない仕様にGOサインを出した責任者は誰ですか?
とりあえず、こちらもイベントの嵐で対応しましたが。
あ、そうそう、敵にいた岬君の敵対理由、「 僕は翼君の添え物じゃないんだ! 」 発言はちょっとおもしろかったです。
今作の一番の見所じゃないでしょうか。
いよいよ、ブラジル戦です。WY編のラスボスですね。
流石にタレントが揃ってます。強敵です。
かと思いきや、「 イベントが全てを制す 」システムのため、別段他の敵と変わりません。
相手よりも、多くのイベントを起こして楽勝。楽勝ですが。
何かゲームとしてつまらない のは気のせいでしょうか?
これで終わりかと思いきや、最後の一戦がありました。
ブラジル戦の後、日本へ帰って来るのですがそこで監督に現時点でのベスト11を聞かれます。
選び終わると、 選ばれなかったやつら+α(火野とか)が、チームを組んで挑戦してきます。
お前らには任せておけないとの事。意外性を狙ったのでしょう。確かに意外でした。 意外ならなんでもいいってものじゃない ですが。
心意気はともかく、実力不足です。 今更、FWに来生使ってるようなチーム に負けるわけ無いです。
予想通り、試合にもならなかったことだけ言及しておきます。
多分思いつかれた方は、いいアイディアだと思ったのでしょう。ですが、こういうのを世間では 蛇足 と言います。
さて、結びです。
イベントが多いのはいいです。でも、それだけでほぼ試合が決まるシステムは最低 だと思います。
それに、根幹のシステム部に自由度がほぼ無いというのはどういうことでしょう?
結局、イベントの体裁を整えることに終始囚われていただけで、行動がパターン化してしまい、楽しめませんでした。
なるべくイリーガルケースを減らして安く作ろうという意図が見えてがっかりです。
全体的に網目が粗すぎて、大雑把な印象を受けます。残念ながら、名作よりは駄作により近いでしょう。
続編、出るようなので奮起を期待して最後にエールを送ります。
ふざけるな、コナミ! なめるな、コナミ!! 何が「 キャプテン翼 カードゲーム〜王者のフィールド 」だッ!!!
また版権を食い物にして、カードゲーム作って儲ける気か、コナミッ!!!!!
以上。
続編も多分買いますので、今度は「 プレイヤーがもっと参加できるゲーム 」を作ってくれ 了