昼神温泉の地下温度分布

 昼神温泉ではより安定的な温泉水を得ようと、これまでに何回かの温泉ボーリングが試掘 されてきた。温泉の開発史によると、昭和48年1月に国鉄中津川線建設のためのボーリング 調査中に温泉が湧き出し、同年11月に温泉開発のための試錘が行われて、地下40.2mから 32.5℃の温泉が毎分200リットル湧出した。その後52年に第2号井が掘削され地下71mから 41.9℃、平成3年に掘削された4号井では地下800mから44℃、平成19年に掘削された5号 井では地下1200mから55.4℃の温泉水を得ることに成功した。  下の図は掘られた温泉井戸の深さと、湧出した温泉水の温度との関係を表している。
 縦軸:温泉水温度(℃)   横軸:井戸の深さ(m)    ちなみに井戸は左側から  右方向に1〜5号となって   いる。
 この図からも明らかなように、地下深いほど水温が上昇し、その割合は100mで2℃となっ ている。もっとも地表からの水が地下に浸透し循環しているので、その深度での水温が周囲 の岩体の温度とは限らない。 <参考文献>  阿智村観光協会(2011)阿智村観光パンフレット

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