トップ
ページ
上田市議会
質問記録
過去の
忠ちゃん便り
福祉の国
視察報告
プロフィール ご意見ご感想は
こちらまで
NO.176 2008年11月25日
発行:日本共産党上田市議会議員
金 井 忠 一
E -mail chuichi@po2.ueda.ne.jp
http://www2.ueda.ne.jp/~chuichi/

兵庫県養父市「公立八鹿病院」の視察報告

・・・独自の「総合診療」と「チーム医療」で、慢性的医師不足でも地域の医療を確保する・・・

 市議会「厚生委員会」は、平成20年度の行政視察を10月14日から16日に行いました。
神奈川県秦野(はだの)市(高齢者在宅介護について)、相模原市(保育所の民営化について)、兵庫県養父(やぶ)市(八鹿病院の病院経営と院内助産制度について)、大阪市高石市(市立総合保健センター)について視察しました。
・・・長野病院と同規模の「公立八鹿病院」について・・・
 新病院建設に際して(平成19年9月竣工)一昨年からスタートさせた「総合診療科」。総合診療科は急病患者などの受け皿になっている。研修医を含めた内科11人全員で、専門の枠を超えて患者を診ている。消化器が専門の医師が脳出血の患者を診ることもあるし、医師の人手が足りない外科系の初診も手がける。受診の順番は「急を要する人が先」。大きな病院なら、循環器、消化器、呼吸器などのそれぞれの初診担当を置けるが、田舎にはそんな数はいない。当直もばらばらやっていては大変。
だからまとめてやろうという発想である。養父市は高齢化率30%を超える過疎の町。地域の中核病院である八鹿病院も、420床、19診療科を持ちながら、医師数は長年50人前後で推移し、慢性的に不足状態で現在は40人に落ち込んでいる。

←市議会「厚生委員会」で視察した兵庫県「公立八鹿病院」

専門医が必要と思われるケースでも、「総合診療医」がとにかく受け入れて適切な判断と処置のもと専門医につなぐ。だから、専門医がいないからという理由での受け入れ不可を最小限に出来る。「総合診療」を担当できる医師を増やすことが、限られた医療資源の有効活用につながるのです。
 「総合診療科」で診るのは「何科にかかればいいのかわからない」「どこの科も診てくれない」あるいは「複数の病気があってどうしていいかわからない」といった患者。救急外来及び医師が足りない外科系診療科の初診も行っています。「総合診療科」が玄関口になることで、すべての患者をすくい上げる。
総合診療科と病院連携を担う地域医療科は八鹿病院の前方のとりでと位置づけられている。(※長野病院も420床の病院である。)

「政治の中身を変えるとき」「国民が主人公の新しい日本」を

今度の選挙を「社会保障拡充」の一歩に
 年齢で差別する後期高齢者医療制度、産科・小児科をはじめとした医師不足、医療・介護を受けられない人たち・・・。
 日本の社会保障をめぐって怒りと不安が渦巻いています。
 いま命と健康を守るために、社会保障の削減から拡充へと政治のかじを切り替えることが必要です。
7年連続削られた社会保障費の自然増1兆6200億円
社会保障費の自然増分を削減する方針は、「痛みを伴う構造改革」を掲げた小泉純一郎首相(当時)の元で、2002年から始まりました。毎年2千200億円(02年度は3千億円)が一律にカットされました。
 その結果、08年度には本来必要な社会保障費が1兆6千200億円も削り込まれています。
 7年間の連続削減は医療、介護、年金、障害者福祉、生活保護などあらゆる社会保障制度をずたずたにしてしまいました。
 医療技術の進歩や高齢者の増加などで、医療や介護、年金の費用は年々増えるのが当たり前です、それを無理やり押さえ込むことは、どうしても必要になる社会保障にすら、お金を回さないということです。

1兆6200億円復活させれば、こんなことが出来ます
1「後期医療」の廃止       2700億円
高齢者をじゃまもの扱いする、後期高齢者医療制度を撤廃します。2006年の医療改悪法全体を中止・撤回させます。
後期高齢者医療制度への移行に伴って削減された国庫負担の復元、窓口負担の軽減などに公費を投入します。

2 国民健康保険税の引き下げ   4000億円
高すぎる国民健康保険税を1人当たり1万円引き下げます。
4人家族なら4万円の値下げです。国保税が払えず国民健康保険証を取り上げられた世帯が多くあります。国民健康保険証の取り上げに反対します。

3 年金などの給付引き上げ    2260億円
年金、生活保護、児童扶養手当などの給付水準を、物価高騰に応じてそれぞれ2%引き上げます。廃止・削減された生活保護の老齢加算と母子加算を復活させます。低所得者向けの福祉灯油に国が80億円の支援をします。今年の冬を大きく上回る規模になります。

4 子どもの医療費無料化    1500億円
小学校入学前の子どもの医療費を国の制度として無料化します。子どもの医療費を助成する制度はすべての都道府県で実施されています。国の制度を土台にすれば、自治体独自の助成制度をさらに前進させられます。

5 介護保険料の減免      4800億円
国の責任で保険料、利用料の減免制度を作ります。

6 障害者負担の撤回など    940億円
障害者福祉・医療への「応益負担」を廃止し、障害者への負担増を撤回します。施設に支払われる報酬単価を元に戻します。
心配しなくても財源は十分あります

緊急対策の財源は、大規模な確保策がなくとも、政治がその気になれば生み出せます。政策を抜本的に転換して国民が安心できる社会保障制度を築くためには二つの分野にメスを入れることが必要であります。
 一つは、年間5兆円の軍事費をはじめとするムダ遣いです。
 2千500億円のアメリカへの「思いやり予算」や320億を分け取りする政党助成金など、あらゆるムダを無くします。
 二つは、ゆきすぎた大企業と大資産家への減税です。
 これをただし、優遇税制を改めれば、7兆円以上の財源が確保できます。社会保障の財源を消費税に頼る心配はまったくありません。(3年後の消費税の値上げなどは必要ありません)

→紅葉した信濃国分寺境内にある鐘楼=11月9日

『今後の日程』
11月25日 12月定例市議会召集
27日 国分自治会代議員会
30日 学童保育所「たんぽぽ」餅つき大会
国分自治会「役員・隣組長合同慰労会」
12月1日〜3日 12月議会一般質問
4日 信濃国分寺駅利用促進協議会役員会
憲法会議「第2回憲法講座」(こぶし会館)
5日 市議会「厚生委員会」、国分自治会代議員会
6日 学童保育所「バッタの家」餅つき大会
11日 上小国民救援会「支部委員会」
13日 国分自治会臨時総会
14日 フィンランド教育視察報告会(情報ライブラリー)
15日 議会最終日(委員長報告、質疑、討論、採決)
18日 東信医療生協と高齢者介護課との懇談会

10月の生活相談の主なこと(46)

し尿の汲み取り業者から市民の汲み取り料金の未払いが多くて困るので協力してもらいたい。・・・・担当の生活環境課、上下水道局サービス課と一緒に協議し情報の共有化等協力してやっていくことになる。

自治会の公民館の建設において納得できないことがあるので相談に載ってほしい。・・・まちづくり共同課に状況を確認し、本人に伝える。

公共事業のため自宅を移転したが、公図と現況がきちんとしていなく、何年も隣接者ともめている。何とかしてほしい。・・・土木課と本人と一緒に相談。問題点を共有して、今後前向きに解決していく努力をすることになる。

知って得するコーナー(61)

・・・病児保育センターの利用を・・・
 病気中や病気の回復期にあるお子さんを、保護者が仕事の都合などで看護できない場合にお預かりする制度です。(上田市が委託している事業)
対象児童・・・市内在住、または市内の保育園・幼稚園に在園している、6か月以上から小学校就学前までのお子さん。(病児は1日につき千円)
利用時間・・・月から金曜日の午前8時から午後6時(祝日、年末年始を除く)(連続7日間まで)
詳しいお問合せは 上田病院・病児保育センター
電話 22−6177
ひ と こ と(忠)
あたたかい鍋を囲むが

 だんだん寒くなり鍋ものが恋しい季節になったので、長男夫婦と孫を呼んで鍋をやった。
自宅で採れたねぎなどを用意し、豚肉やしらたき、エノキだけ、うどんを買ってきて食べた。
最後に入れたうどんは味がしみこんでいてすごくおいしかった。 
ところが、ひさしぶりスーパーに行ったら、何もかも値上げしていて驚いた。
家族団らんの鍋さえも大変である。
庶民のささやかな楽しみの鍋ぐらいは、寒くなってきたら自宅でやりたいものである。
食事は騒がしいが、成長した孫達を見ながら鍋を囲むことは嬉しいものである・・。
せめて、家族団らんを手助けするような政治にしたいものである・・・。