６月上田市議会開催(６月７日〜２８日)

県内最大級「ジャスコ上田店」の開店で交通渋滞など大きな影響が

「まちづくり条例」の制定で、お年寄りが歩いて買い物のできる商店街と中小商店を残そうと提案

金井忠一議員は、6月16日の一般質問で、年金法案の問題点と市民生活について、「ジャスコ上田店」の改築に伴う影響と上田市の対応について質問をおこないました。
年金問題では、本当に「100年安心できる」法案なのか、市民生活に及ぼす影響について、市長の見解を求めました。
「ジャスコ上田店」の問題では、地域経済や市民生活への影響と対応策について、商工観光部長、市民生活部長、都市建設部長、教育次長に質問しました。

24時間営業予定の県内最大級｢ジャスコ上田店｣の全景

市長は、ジュスコの開店を歓迎する立場で行動しているのか、迷惑がかかっている近隣自治会や住民、既存の商店街や中小商店を守る立場で問題に対処しているのか質しました。　　　　　　　　また、大型店を野放しにしている「大店立地法」の改正に向けての姿勢、商店街を守る「まちづくり条例」の制定について提案を行い、見解を求めました。　　　　概要はこちらに

日本共産党街頭演説会

• 日　時　　6月30日(水)　午後5時15分から
• 場　所　　上田駅前
• 弁　士
  • 志位和夫委員長
  • 前参議院議員 笠井あきら
  • 県党書記長 山口のりひさ
  皆さんお誘いの上ご参加ください

金井忠一「神川地区後援会」マレットゴルフ大会のご案内

• 日　時　7月25日(日)　午前8時集合
• 場　所　ハープ橋マレットゴルフ場
• 参加費　500円、懇親会費　1,000円
• 連絡先　中村重信(国分)
• 申し込み期限　7月18日(日)

金井　忠一議員　上田市議会一般質問　(概要)

ジャスコ上田店・店舗面積7，286坪、駐車台数1，4８0台、24時間営業
県下最大級の大型店舗

市内の商店街やいつも利用している中小商店、スーパーマーケットは共存できるか

国民年金法案の問題点と市民生活

年金制度が空洞化してしまう懸念を持っている

金井議員

年金法案について、政府・与党は「百年安心の制度」とアピールしてきたが市長の所見は。上田市の年金加入者の納付率は平成14年度６６．２％である。法案成立により、市民生活にはどのような影響が考えられるか。

母袋市長

世論調査結果に表れているように、内容に対する審議が十分し尽くされたかどうか。審議途中における打ち切り問題。成立後に発表された出生率に国民は驚き疑問を投げかけた面もあった。未納率が3割を超え、今後さらに低下し、年金制度が空洞化してしまうのではないかという懸念を持っている。課題はまだまだ多いと認識している。今後、物価スライドの率を物価の上昇率より低く設定し給付額の増加を抑えることが見込まれ、毎年少しずつ段階的に調整がおこなわれるが、市民生活においてはすぐに大きな影響を与えることはない。

「ジャスコ上田店」の改築と影響･上田市の対応

近隣へのさまざまな生活環境上の影響が考えられる

金井議員

「ジャスコ上田店」の開店による、地域経済や市民生活への影響と、具体的な対応策は。

大井商工観光部長

他の小売店の売り上げなどに少なからぬ影響を与えることが考えられる。一方では、建物の建築による直接的な経済効果、商圏の拡大、商品の納入による商業の活性化、新たな雇用創出による効果も見込まれている。
近隣への生活環境上の影響も考えられる。会社側と住民との協議の場を設けることが両者で同意がされている。
今後とも、会社側に地元との意思疎通を図るよう促すと共に、必要に応じて調整会議を開催し庁内の調整機能を有効的に活用して周辺の生活環境が保持されるよう努めたい。

塩野崎市民生活部長

防犯上の対策として、施設内の防犯カメラやモニターの設置。深夜による出入り口の制限、ガードマンによる警備体制の強化について具体的に検討がされて対応が図られることになっている。

小林都市建設部長

道路交通の渋滞・安全など市民生活への影響が大きいと認識している。店舗に入るための右折専用レーンの新設、延長するなどの対策が必要なため会社側と協議し対応する。休日等は交通整理員の配置。歩行者の安全確保のため、カーブミラー等の交通安全施設の設置と南側に新設される出入り口付近の市道の道路構造の改良や、常入交番前の交差点付近の歩行者が安心して通れる安全対策を実施する。開店後の状況を十分把握し、問題があれば関係する地元自治会と十分協議し対応していく。

中村教育次長

通学路と青少年健全育成の関係が考えられる。会社側から、24時間営業対策では、警備員を配置し、青少年が喫煙や万引き、たむろ等犯罪の温床にならないようにするとの報告を受けている。通学路については、交通渋滞に関わる心配もあるので、状況に応じて学校、保護者と相談して相応の対応をしていく。

真摯(しんし)な対応をしてきている

金井議員

市長はジャスコ開店を歓迎する立場で行動しているのか、近隣自治会や住民、既存の商店街や中小商店を守る立場に立って問題に対処しようとしているのか。

母袋市長

法に基づく主旨に照らして周辺の生活環境が保持できうるように協議調整をしてきた。具体的な課題はここ数ヶ月にでてきたものである。真摯な対応という視点で指示し、各部局で対応してきている。

「大店立地法」改正への働きかけはしない

金井議員

商店街の活性化や環境の保全について、住民に最も近いところで責任を持つのが地方自治体である。2000年6月に「大店立地法が」施行されたが、このままでは、商店街はつぶれ、まちが無くなり地方自治体も崩壊させられる。法律改正に向けて、働きかけをしていく考えは。

母袋市長

現状の法律をどうするか。必要な場合は全国に商店街、商工会議所等の団体がある。一方消費者という住民もおるわけで、皆さんの考え方が今の状況を捉えてどうなのかということが原点である。私の方から法改正への働きかけはいたすつもりはない。

「まちづくり条例」は考えてない

金井議員

商店街や中小商店は、お年寄りはじめ住民が歩いて買い物ができる身近なところである。既存のスーパーの閉店もささやかれている。地域住民の生活環境の保持や商業文化の継承のため、「大店立地法」とは別の観点から、大型店の立地や活動に一定の規制を行うことができる「まちづくり条例」を制定する考えは。

母袋市長

歓迎する立場の方、そして心配される立場の方、両方おられることは容易に拝察できるところである。そのような中で、上田市において、今、「大店立地法」というものがある中で「まちづくり条例」というものは考えていない。

83歳の母が語ったひとこと